巡礼29日目 最終日。
今日は日曜日ということで
大聖堂で正午に行われるミサが
ちょっぴり豪華になるらしい。
ということで早めに着きたい。
5時半にジンと千尋さんと
出発する約束をして昨夜は就寝。
しかし、暑い暑い暑い。
そして外が騒がしい。
虫が多いこの宿。ということで
なかなか寝られない。
寝られそうになると
隣のベットの人が
携帯を開くから眩しい。
結局23時過ぎても寝られず
外で涼むことに。
0時過ぎ
外で涼んでいると
巡礼者の割と年配の人が
コソコソと何かをしている
何事かと思ったら
プシュー。シュー。シュー。
宿の入り口にある
壁にスプレーで大々的に落書きを。
実際にやってる人を見るのは
初めてなのでなかなか新鮮。
そして一応人の所有物に
落書きをしているなんて
何ちゅうやつや、と思いつつ
ベンチで水を飲みながら眺めていたよ。
しばらくすると満足したらしく
ウィンクして宿へ帰って行った。
私はその後しばらく涼み
そのあとベットに戻ったよ。
結局寝れたのは4時間くらい、
朝5時に起きると同時に
ジンも起床
2人でエントランスあたりで荷物を詰める
ちひろさんが出てこない。
おそらく寝ているだろうということで
2人で出発することに
いつもより30分早い時間の出発。
普段だったら怖くて
行く勇気はないけれど
今日は最終日。そして2人。
テンションは高め。
ということでレッツゴー!
それは置いておき、2人で歩く。
私のライトと彼のライト
2つのライトで足元を照らしつつ
黙々と歩く。しかもかなり早いペースで。
たまにちょっとだけ話したりはしたものの
基本的には2人で黙々と歩く。
私的には黙々と歩く方が楽なので
とてもありがたかった。
夜の森。
いつかのブログで見た情報によると
その方は1人で私より少し早い時間から
歩いたらしい。
そしてその日は風が全くなく
とても怖かったと。
今日も風がなかった。
この暗闇の同じ状況を
1人で歩いたなんて
本当にすごいな…と勝手に
尊敬しつつ歩き続ける。
そして、一方、彼は昨夜新しいサンダルを
3€でゲットし
今日はきっと楽勝!と意気込んでいた。
しかし、森を歩き始めて早々
彼のサンダルに石が食い込む。
何度も自前のカッターのようなもので
食い込んだ石をかきだしていたよ。笑
そして黙々と歩くこと2時間
サンティアゴ空港の本当に
真横を通り過ぎるあたりで少しずつ
明るくなり始める。
あの、なんとも言えない空の青さを
眺めつつ
本当に今日サンティアゴにつくのだろうかと
半信半疑。
でも携帯のマップを見ると
刻一刻と街が近づいてきている
↑私が近づいて行っているのだが。笑
それはさておき辺りが明るくなり始めた時点で
少しずつ巡礼者が増えていく
サンティアゴ前にはあまり宿がないから
少し違う感じの宿に泊まったのだろう。
私は貧乏学生旅なので
ムニシパルの安い宿を転々としてきたため
無縁の世界。
そしてジンと歩く。
残り10キロ地点で大きな落書きが。
Almost there!
すぐそこだよ!と言っている。
たしかに800キロ近く歩いた人からしてみたら
10キロなんてすぐそこだ。
にしてもそれは早すぎるだろ!と思っていたら
ジンも同じツッコミをしていたよ。笑
そしてそのあと2人でAlmost thereを
連呼しまくりながら歩く。
しばらくすると、いつものご来光。
今日も同じように照らしてくれている。
よし、残り頑張ろうと思い歩く。
そしてたまーに喋りつつ
過去のことを思い出したりしつつ
歩き進めていく。
しばらくすると4.5キロ手前にある
400人収容の巨大アルベルゲが。
ここに泊まればサンティアゴまで4.5キロで
いけるが、それだと最終日にして
なんか巡礼した感がなさそうだなと思い
20キロ手前にステイしてよかったのかな
なんて思っていたよ。
もちろん人それぞれでいいと思うけど。
そしてそこにたどり着いたということは
残り4.5キロ。
1時間くらい。
その宿を抜けてすぐに
結構急な下り坂に突入
しかしその坂の先には大きな街が見える。
おそらくあれが私たちのゴール。
街が大きすぎるのか
建物が多すぎるのかわからないが
大聖堂は見えない。
でもあの街がこの1ヶ月目指してきた地なんだと
思うとテンションが上がってくる。
そして2人で坂を小走りで降りつつ早速
街に突入!
しかし大きい街は
突入してからが本当に大変。
あるけどあるけどつかない。
でももちろん歩くしか術はないので歩く。
休憩を取らず
かなりのペースで歩いてきたから
少しだけ疲れがきている。
でも体が前に進みたがっている
ということで、歩く。
すると面白い謎の石像?を発見。
思わずパシャり
そしてそのあとすぐに
いろんな人のブログで見たことある
サンティアゴの看板?に遭遇
満面の笑みでパシャり
そしてまた歩く
ここからが長い
数キロ歩いた頃だろうか
やっと大聖堂の頭が見えてきた
ジンが気を遣ってくれて
たくさん写真を撮ってくれた
そしてそこから一気に
大聖堂まで歩く。
途中で謎の音楽隊?のようなものに遭遇
大音量で旧市街の中で
演奏していて迫力がすごい。
そして風景と民族衣装、音楽が
絶妙にマッチしている。
感動して動画を撮っていたが
おっと、いけね。
ゴールは間近だった。
そしてトンネルのような階段を抜ける。
すると前方にいる大勢が
写真撮影している方向がある
恐らくそこがコンポステーラ大聖堂だろう。
ドキドキしながらトンネルを抜けると
そこにはこれでもかというくらい
堂々とそびえ立つ大聖堂が。
どこの街より迫力がある。
そして写真を撮ろうと
平場の中心の方まで行くと
既に歩ききった巡礼者がたくさんいた。
みんなバックパックを下ろし
その場で寝転ぶ。
そして1人で淡々と泣く人や
ハグをし会う人
抱き合いながら互いに健闘をするひと
写真を撮って満面の笑みの人
本当にたくさんの姿がそこにあった。
私もついた瞬間は
嬉しさと安堵感で満たされていたが
次第にやりきったんだという気持ちや
色んな出来事が蘇り
目頭が熱くなる。
でもジンと一緒に
満面の笑みで写真を撮りたかったから
抑えたよ。笑
そして記念撮影!
この地へ着いたなんて未だに
嘘のようだ、なんて思いつつ
嬉しさを噛み締める。
そして激混みする前に
巡礼書を発行してくれるオフィスに
行こうという話になり早速向かう。
どこにあるかは予め
他の人のブログでチェックしておいたから
すんなりと見つけられた。
オフィス手前で何度か
同じ宿になった女の人に出会う
そしてあった瞬間
ハグをして互いに健闘をしたよ。
そして既に証明書を貰った人に
おめでとうと言ったりしながら
オフィスにイン。
15人くらい並んでいたが
発行事務員が15人くらいいるのですぐに
自分の番が来たよ。
無料でもらえる発行証はどこからどこまで
歩いたのか、その期間。
そして3€払うと更に
何キロ歩いたのかを示した証明書をくれる。
せっかくなのでもちろん発行してもらう
筒を2€で購入し
満面の笑みで巡礼事務所を出る。
早速両親にメールをすると
よく頑張ったね!と褒めてくれた。
この歳になっても
心から褒めてもらえると
本当に嬉しい。
でも実は私のゴールはここではない。
ここから約100キロ先のフィニステーラまで
歩くことにしている。
ということで向かいに立った
インフォメーションセンターで
フィニステーラまでのクレデンシャルと
地図を貰う。
ついでにフィニステーラからサンチャゴまでの
バスの時刻表も貰う。
ここからフィニステーラまでの
クレデンシャルはなんと
無料で貰えた。神。
そして一番安い宿の場所を教えてもらう。
しかしその宿まではかなり遠い。
というか街中を外れるレベル。
ということでアルベルゲに行ってしまうと
お待ちかねのスペシャルミサに参加できないので
近くで時間を潰すことに。
しかし、探すときに限って
カフェが見つからない。
しょうがないので
近くの小さい謎のお店でコーラだけを買い
ミサの列に並ぶことに。
既に多くの人が並んでいる。
わー、もう座れないかも。
というのもここのミサは
本当に各国の人が訪れるため
かなり席があるにもかかわらず満席になり、
立ち見をする。
しかし、体が疲れている巡礼者にとって
立ち見は地獄。
ということで早めに並ぼうということに。
しかし、大聖堂へはバックパックを
持っては入れない。
近くのお店に2.5€払うと
バックを預かってくれる
なんとも頭のいいお店があるので
早速そこへ行く。
そしてバックを預け
身軽になった体で
ミサへ行く。
大聖堂の中に入ると
既に多くの人が。
そして中の迫力がハンパない。
さすが。
早速席を探す。
もうないかなと思っていたら
奇跡的に座れる場所を発見
2人で腰を下ろす。
ミサが始まる12時まであと40分ある。
座れたこともあり
一気に睡魔が襲う。
ミサが始まるまでほとんど記憶がない。
そして意識朦朧としている中
ふいに、とても綺麗な賛美歌のような声が。
ハッとし、目が醒める。
どうやら始まったようだ。
すぐにその日ゴールした人の
国名が読み上げられて行く。
注意しながら聞いていたんだけど
いまいち日本が言われたのか
よくわからない。笑
でも注意して聞く
そして歌と祈りと神父様の
お言葉が繰り返されて行く
私の睡魔が再び襲来。
意識が飛びかける
必死に意識を戻すことを試みる
でも私の睡魔は手強い
ついに負けた。
もう綺麗な賛美歌を聴きながら
夢の国へレディゴーしました。
そして終わりかけ?の時に
宿が遠いからでようか、という話になり
ミサを後にしたよ。
宿に向かって歩いていると
ジンがよく寝られた?と。
あー、とっても快適だった!と言い
お互い笑ったよ。笑
そしてここからが大変だった。
探せど探せど見つからない
1時間くらいは彷徨ったと思う。
やっと見つかったときは
もう泣けるレベル。
早速チェックイン。
ちなみに連泊できるのか聞いたら
ここはもうゴールだから
何泊でもいいよ、と。
ここは割と広いし綺麗だしあたりや!
と思いつつ早速シャワーへ
くぅー最高。
続いて洗濯。
こんなに天気がいいならすぐに乾く!
となんとも主婦らしくなってきた。
そして、
当初の予定では今日明日
ここに滞在して火曜から4日かけて
ムシアとフィニステーラに行く予定だった。
そう、当初の予定では。
というのも貰った地図と
距離を確認したところ
どうやら4日でムシアとフィニステーラは
きつそう。
そして4日で泊まる宿の合計額と
5日かけて短い距離で安い宿に
泊まって行くプラントだと
5日の方が一石二鳥だということに気が付く
…よし、明日のオフは撤回!
ということで明日からまた巡礼者に
戻ることに(・∀・)
といっても今回は5日だけ。
そして一日20キロとか12キロとか。
なかなかイージーな感じ。
でもここからは
気楽にゆっくり歩きながら
行こうかなと。
地の果てに。
ということでとりあえず予定を決めたので
ジンと電車のチケットを買いに
サンチャゴ駅へ。
宿から2キロ以上あるけれど
バックパックを背負ってないので
楽勝楽勝。
そして歩いていると
ジンに
どうして普段はめっちゃくちゃ歩くの
早いのに今はめっちゃくちゃ遅いの?と。
私は普段はとっても歩くの遅いんだよ。
それに今はトゥーリストだもん(・∀・)と。
バックパックを背負った時だけ
私は速くなるよと教えてあげた。
そんなこんなで
くだらない話をしながら
おきまりのAlmost thereを言いながら歩く。
そして無事に駅に到着
1週間後私はここからマドリードに
行くのかと思うとなかなか不思議な感じ。
そして、巡礼割引があると聞いていたので
直接買いに来たのに
巡礼割引はないらしい。
普通の値段でチケットを購入
そして乗り換え無しが良かったので
頼んだら早朝5時55分発になりました。笑
20分前には駅にいてと言われたので
私は一体何時に
宿を出るのだろう。笑
とか思いつつ
まぁいっか。列車の中で寝ればと思い
あっさり納得。
そしてジンと適当にぶらつきながら
ご飯を食べにレストランに入る。
しかし、ご飯は19時からしかでないらしい。
ということでビールだけを頼み乾杯
戻っていると
日曜なのにやっているパン屋さん?みたいな
お店が。
早速入ってみると
ポテチやパン、ハムが安い
宿でワインを飲みながら
安上がりでパーティーするか!という話になり
2人で購入。
早速宿に戻ると
ご自由に使ってくださいゾーンに
あまりのパスタや塩や粉チーズが。
ジンがサルサソースを持っているというので
置いてあったパスタを早速茹でる。
そして購入したフランスパンを
ザクザクきり、ハムを開ける。
ワインの栓抜きがなかったので
宿の人に貸してもらいポンとあける。
かんぱーい!
という感じで2人で楽しんだよ
今、私が何を感じているのかということだが、
たしかに嬉しい。達成感もある。
でも、正直それだけだなって。
というのも、このゴールした1日より
歩いてきた日々の方が
何倍も何百倍も濃いから。
歩き続けてきたんだから
ここにたどり着けるのは分かっていた。
でも巡礼中に出会えた人たち
食べたもの、泊まった宿は
何一つ分かっていないことだった。
偶然が重なって出会ったり
滞在したり、食べたりした。
やっぱり思い返すと
一つ一つが奇跡としか言いようがなくて
当たり前じゃなくて
最高で、言葉にならない。
この1ヶ月に
こんなにも奇跡の連続が起こる場所に
来られたこと、そして決断したことを
私は誇りに思う。
これからも決断し
そして実行して行こうと思う。
だから明日からまた歩きます。笑
ということで
最終回buencaminoと思いきや
あと少しだけお付き合いください。
今日もいい日でした
それではbuencamino!














