社会保険労務士を目指そうと思った理由 | さくらの社会人1年目からの人事担当

さくらの社会人1年目からの人事担当

入社時の配属発表でで社会人1年目にして
人事担当に配属された!?!?
社会保険?から始まったさくらが
同じ様に「社会保険???」な方と情報をシェアしたくてはじめました。

現在は社会人6年目。
社会保険労務士目指して勉強中!!

さて、今回の閑話は、

わたしが社労士の勉強を始めた理由を
少しだけお話ししたいと思います。
 
 
わたしは社会人3年目の時に
同じ会社の社員の死を経験しました。
 
 
本人が気づいたときには
時すでに遅く、療養のため休業してから
みるみる体調が悪化していきました。
 
 
わたしはそれでも、回復を願っていました。
本当は彼が死ぬことを現実的に
捉えることができなかっただけかもしれませんが
少なくとも、弱っていく彼の姿に
心を痛めていたのです。
 
 
ですが回復の兆しは見えず、
ご家族が今後の相談をしに一度
会社にいらっしゃることになりました。
 
 
わたしは
さぞかしご家族は悲しんでおられることだろう
と思っていました。
 
 
しかし、ご家族がお話しされたのは
彼が亡くなられた後の不安でした。
 
 
遺族年金や退職金はどうなるのか
扶養に入っていたが社会保険は
どうすれば良いのかなど、
とにかくこれから自分たちが生きていくことに
不安を感じていらっしゃいました。
 
 
これはご家族が非情なわけでは
なかったと思います。
 
 
彼は最期、自宅で療養していましたが
頻繁に血を吐いたり、
殆ど動けないような状態でしたから
ご家族からのケアが必須だったと思います。
 
 
それでも、彼を家で看取ることを決め
会社にもこまめに病状などを報告して
くださっていました。
 
 
 
状況が目まぐるしく変わってく中で
悲しむ暇もなく、不安だったのだと思います。
 
 
わたしのように心を痛める暇など
ご家族にはなかったのだと気付きました。
 
 
 
ですが、当時のわたしは
ご家族の不安を拭い去るには力不足で
結局、上司に対応にあたっていただきました。
 
 
社会人3年目である程度知識も得てきた
と思っていたのですが、
わたしは社員が会社の中にいる間に
必要な最低限度の知識しか
持ち合わせていませんでした。
 
 
彼が亡くなった後、お葬式で
ご家族が彼の死を悼む姿を見て、
少し、ほっとしました。
 
 
 
わたしの場合は、
近くに優秀な上司がいましたが
社会人経験を重ねて、
全ての会社にそういう優秀な人が
いるわけでもないことにも気付きました。
 
 
ならば、わたしが勉強する事は
多少でも役に立つかもしれない
人生における喜びや悲しみを
邪魔する不安要素を取り除けるかもしれないと
今は、精進しています。
 
 
 
こんなきれいごとはきっかけに過ぎません。
他にも社会保険労務士を目指す理由として
いろんな下心があります。
 
 
でもきっと、この出来事は
わたしの職業人生中ずっと
頭の片隅に巣食うことと思います。