「following a blue line」
(その青いラインに沿って行け)
と言われたのはちょうどデトロイト空港で入国審査が終わってからの税関。
「マジか~…。」と思いながら荷物検査に入るとそこには3人の税関職員。中でも1番若そうな税関職員はすでに犯罪者でも見るかのような物言いで
「全て見させてもらうからな」
と言われバッグを開き中を見せるとそこには就労ビザ申請のための大量の書類。
「これは何だ?」
と聞かれ、間髪入れずに
「少しでも偽りがあれば逮捕するからな」
と手錠をチラチラと見せながら言う。
久しぶりの英語だったせいか少し篭りぎみ。それが相手により一層不審感を抱かせたのは言うまでもなく、そこから何回も何回も説明をしたが
「お前本当に逮捕するぞ」
と威圧的な税関職員。
携帯電話やiPadも没収されメールや写真やらをチェック。
たまに「お前ランボルギーニ乗るのか?」
「あれはいい車だよな~」とたまたま高速道路で撮った写真を見て言う。
「怒ってるのか和ませたいのかどっちやねん!」
と心の中でツッコミを入れつつ、
中には職員同士で何かの写真を見ながら笑う。
…なんだかいじめられてるのか?と思いながら、そんなこといいから早く解放してくれと思ったが、30分ほど放置。
やっと終わったかと思うと、そこからさらに別の部屋に移されそこで新たな担当者にバトンタッチ。
そして何故か1番奥の個室に連れて行かれかなり身の危険を感じた。
日本人スタッフも呼ばれ念を押すように
「ちょっとでも偽りがあったら手錠をかけ、日本へ送り返す。5年はアメリカに入国出来なくなる」と。
真実しか話してないと言うと何故か手錠を机の上に置かれる。
長い事押し問答がくり返され、手錠も僕のすぐ目の前まで接近していた。
痺れを切らせた税関職員が最後に君の先生達に電話で確認すると言い
部屋を出て行く。
部屋の中で1人
「俺もうアメリカに来れなくなるなかな~。意味も分からず逮捕されて強制送還か~」
頭を抱えながら不安がよぎる。
とその時、電話を終えた税関職員が戻ってきた。
「…お前が言っていることはどうやら正しいようだ。すまなかった。」
と…。
「バッキャローッ!!!」
ここまでのやりとり約2時間ほどあり
「それまでの僕の気持ちと時間どうしてくれるんですか?返して下さい。」
と言いたかったがこれ以上長引くのは心がもたなかったのでやめた。もう顔も見たくなかったので足早に荷物審査場を通過していった。
ただ…
絶望的な状況ではあったが、
何て奇跡だ!
とも思った。
何回も飛行機に乗っているが初めての経験が連続して起こるなんて。オーロラで最高の気分になり税関で最悪な気分になり、まあ終わってみればいい経験だったのかな~
…なんて思う今日この頃でした。
ps.実はその後税関職員がまたやってきてもう1度連れ戻されたんです…。絶望ってこういう事だなと。「何もかも終わった…。」
…。
…。
税関職員「カーディガン忘れてったよ!」
…。
…。
ひで「サンキュー!!」


