ALS(筋萎縮側索硬化症)について
その発症原因にはいくつか仮説がありますが、
遺伝環境時間仮説というのがあります。
世界の研究者に注目されているようです
どんな説か
ちょっとみてみましょう
論文を書いたのは世界のALSの有名研究者諸氏。
代表は米国ミシガン大の
エヴァ先生
Eva L Feldman 教授
論文はランセット誌に掲載されました。(文献1)
ランセット誌は世界最高峰の医学雑誌。
またこの論文には名古屋の祖父江先生も名をつらねています。
概要
ALSはなぜ起こるのか
遺伝的感受性、加齢に伴う細胞損傷、および環境曝露が組み合わさって ALS を引き起こされると考えられます。
その証拠として
第一に、遺伝子変異が単独でALS をおこすのではない。こと。(例:sod1変異型でも遺伝子変異があってもALSが起こらないがかた多い)
第二に、ALSは多段階のステップを踏んで発生することが大規模研究で示されたこと。
第三には、環境曝露とALSの関連が明らかになってきたこと。
の3つがあります。
以上、遺伝、環境、時間(加齢)の合計がALSをおこすという仮説が成り立つのです。。
感想
ALSもだいぶ解明されてきましたね
この遺伝x環境x時間という考え、(日本をふくめ)国際的に支持されているようです。
そのうち変えることができるのは唯ひとつ。。
環境ですね
いい環境でともかく、粘っていきましょう
ここまでご覧いただきありがとうございました。
文献
1. Eva L Feldman, Stephen A Goutman, Susanne Petri, Letizia Mazzini, Masha G Savelieff, Pamela J Shaw, Gen Sobue Amyotrophic lateral sclerosisLancet. 2022 Oct 15;400(10360):1363-1380. doi: 10.1016/S0140-6736(22)01272-7.
参考ブログ