筋萎縮性側索硬化症(ALS)について、
NIV治療がALSの病勢進行をおさえるというデータが発表されましたね(→こちら)。
画期的なことですが、
今後、どう考えていくべきか。
今回はそのあたりのことです。
NIV(非侵襲的人工換気、いわゆるバイパップ)
論文はイタリア・トリノ大学の
アドリアーノ教授が著者。
神経学雑誌Ann Neuroに掲載されました(文献1)。
引用
1) NIVは生命を維持し、生活の質を改善する効果がある。ということが裏付けられました。
2) 呼吸関連のエネルギーを削減したことが、運動ニューロンの損傷を防いだと考えられます。(考察)
3) とくに夜間の使用は、日中の疲労をとり、睡眠を改善し、生活の質の向上につながります。
4) 早期のNIV使用がより重要になるでしょう。
感想
ALSの進行抑制。
いろいろな要因があると思いますが、
呼吸、睡眠、栄養などが候補でしょうか。
ひとつひとつ、いいかたちに。。
粘って粘っていきましょう
ここまでご覧いただきありがとうございました
文献
1。Maurizio Grassano , Emanuele Koumantakis, Umberto Manera, Antonio Canosa, Rosario Vasta, Francesca Palumbo , Giuseppe Fuda, Paolina Salamone, Giulia Marchese, Federico Casale, Lorena Charrier, Gabriele Mora, Cristina Moglia, Andrea Calvo , Adriano Chiò Giving Breath to Motor Neurons: Noninvasive Mechanical Ventilation Slows Disease Progression in Amyotrophic Lateral Sclerosis Ann Neurol. 2024 Jan 29. doi: 10.1002/ana.26875.