難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)について、
ALSを撲滅したという島があるのをご存じでしょうか
(正確には激減ですが)
最新の医学誌に掲載されたのでご紹介します。
さてその島とは
それはグアム島なのです
行ったことありますか
報告したのは米国オレゴン健康科学大学の
Peter S. Spencer教授(ピーター先生)
論文は最新の医学雑誌ランセット(文献1)に掲載されました。
ランセットは世界トップの医学雑誌ですね。
以下は引用です。
西太平洋のグアム島では、1950 年代にALSの発生率が非常に高かったのですが、この病気は 20 世紀末までにほぼ消滅しました。
それはある食べ物に関係していました。
伝統的なチャモロ料理でつかわれるサイカシン(メチルアゾキシメタノール-β-D-グルコシドが主成分)です。
サイカシンはソテツの実に多く含まれます。
サイカシンの摂取を減らすことでALSを大幅に減らしたのです。
グアムのALSも、かつては遺伝性疾患と考えられていましたが、そうではなく、未知の遺伝子と毒物の相互作用によっておこるのがわかり、食事をかえることで予防可能になりました。
家族性の場合も基本は環境起源であり、特別な変異遺伝子は存在しませんでした。
感想
食事由来のALSというものもあるのですね。
珍しい例かもしれません。。
でもいい環境、いい食事はたいせつですね。
今のグアム島 食事は全く大丈夫とのこと
またいってみたいな
ここまでご覧いただきありがとうございました
文献
1 Peter S Spencer , Emmeline Lagrange , Valerie S Palmer , Jacques Reis, John C Steele , Gustavo C Román 6Amyotrophic lateral sclerosis from genotoxins alone? Lancet Neurol. 2022 Sep;21(9):771-772. doi: 10.1016/S1474-4422(22)00305-2.