ALSの命を守ろう!ALSの標準治療としてのNIV! | やまいものsay it with flowers

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嚥下困難、上肢、肩の筋力低下があります。2015年3月6日にALSと診断されました。脚の調子はいいので、てくてくお散歩をつづけています、いまは小康状態かな。
いままでのALSブログのまとめは、右欄で。。

ALS(筋萎縮性側索硬化症)の命を守る!

 

 

 

つまり生命予後を改善する。。という点について

 

 

 

その効果が証明された方法は少数なのですが、そのひとつがNIV(非侵襲的人工換気)ですね。

 

 

 

今回はこれについてのアドリアーノ教授の見解をご紹介します。

 

 

 

よろしければご覧ください。

 

 

 

 

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イタリアイタリア・トリノ大学のアドリアーノ教授はALSの世界のリーダーですね。

トリノ大学

 

 

Adriano Chio (アドリアーノ教授)

 

 

 

論説はJNNPの最新号(文献1)。JNNPは世界トップの神経学雑誌ですね。うずまき

 

 

 

以下、長文ですお願い

 

 

 

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以下はアドリアーノ教授の論説です(文献1)

 

 

 

 

 

過去20年間で、NIV(非侵襲的人工換気)による呼吸サポートはALSの標準治療になりました。

 

 

 

 

NIV(非侵襲的人工換気、いわゆるバイパップ)

 

 

 

 

NIVは有効な治療法ですが、実際には導入されない場合も多く、神経内科医の態度もかなり不均一です。

 

 

 

NIVの使用について最も尊重されるべきなのは、患者さんの意向なのですが。。。(必ずしもそうでもない?)

 

 

 

私たちの研究では(文献1)若い年齢とALSクリニックへの通院は、患者のNIV使用決定に独立して関連する結果となりました。

 

 

 

(注:ALSクリニックは多職種連携の診療体制で呼吸、栄養、リハビリなどがチームとして連携していくもので、多くは専門看護師がかなめとなります。)

 

 

 

また、NIVの使用は単独でも、NIVのあと気管切開に至っても、どちらも有効性が高く、

 

 

 

実際、NIVの開始時期の肺活量が高ければ高いほど(早期に開始すればするほど)、その後の経過がよいことがわかりました。これは球麻痺型でも四肢型でも同様です。

 

 

 

今回の大規模な臨床研究は、実際の患者さんでNIVの有効性を明らかにした貴重な研究だと思います。

 

 

 

 

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感想

 

 

 

 

ALSの治療。

 

 

 

NIVはいまある治療のなかで、もっとも有効性が高いもののひとつですね(AMXもありますが)。

 

 

 

また考えかたが大きく変わってきた治療だと思います!

 

 

 

また、そのほかストレッチやリハビリ、無理のない運動、痰や唾液の処理、ストレスのコントロールなどもありますね。

 

 

 

いろいろなことがありますが、ひとつひとつはなんとかなりますねうずまき

 

 

 

まずは粘っていきたいものですね!

 

 

 

 

 

ここまでご覧いただきありがとうございましたお願い

 

 

 

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文献

 

 

 

1  Adriano Chio , Cristina Moglia, Antonio Canosa  et al, Respiratory support in a population-based ALS cohort: demographic, timing and survival determinants J Neurol Neurosurg Psychiatry. 2022 Jul 11;jnnp-2021-327968. doi: 10.1136/jnnp-2021-327968.

 

 

 

参考ブログ