【春休みのお客様】ちびっこがレジでお金が足りない時 | 店員のまいにち

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アラサー店員の仕事中のあれこれ、保育園児の子供を連れてあちこちおでかけ記録


長期休暇は、店員にとって面倒なものである。

浮かれた観光客や買い物慣れしていない男たちの接客は、ただただ店員の時間を奪っていく。

少し上を見れば通路表示に置いてある商品が書いてあるのに、とにかく店員に聞けばよいと思っている人は多い。

さらに子どもたちの休日の風物詩、10人の子どもたちが1人1本のジュースを持ってレジに列を作る現象が週末だけでなく毎日起きる。

皆、ありがたいお客様である。


ある日、この現象が起きたためにレジのヘルプに呼ばれたことがあった。

小学生を1人ずつ捌いていく。

すると1年生くらいかと思われる男の子が、フィリックスの10円ガムを3個持ってきた。

3×ピッ

「32円頂戴します」

男の子30円しか持っておらずショボーンこんな顔に。

「30円しかないの?」

と聞くと

「‥はいショボーン

この時私は思い出した。

確かに売り場の表示は本体価格10円税込価格10円と書かれていることを真顔

こう書いてあったら30円で3個買えると思うだろうな。

ただ、そもそも消費税を理解しているとも思えない年齢の子ではある。

そこで、説明する

「レジを通すと合計の金額に消費税がかかるから
32円になってしまうんだよね‥

でもオバチャン特別に1個ずつレジ打ってあげる。そしたら1個10円で買えるから!」

それから1個ずつ10円ガムを会計して、男の子は無事に30円で3個のガムを手に入れた。


とても嬉しそうにしていたおねがい


高学年になって意味がわかったら、ぜひまた買い物に来て欲しい。


なんとなく、いい気分な日だった。