【人生6回目の110番】お客様の車の行方 | 店員のまいにち

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アラサー店員の仕事中のあれこれ、保育園児の子供を連れてあちこちおでかけ記録


先日いつものように店内をうろうろしながら仕事をしているフリのようなものをしていると高齢女性に声をかけられた。

チーン「く、、くるまが無くなってしまって、、電話を貸していただけませんか?」

‥‥‥く、、車がなくなった?!

驚いて話を聞くと買い物を終えて駐車場に行ったら乗ってきた車がなくっている。
カギを付けっぱなしにしていたので盗まれたと思う。
家族に連絡を取りたいが携帯電話も車内に置いていたので電話ができずに困っているとのことだ。


この近くには公衆電話もないし交番もない。

見たところ本当に困っている様子だったので電話を貸すことを了承した。


チーン「とりあえず初めに警察にかけるわ」

というので人生で6回目くらいの110番をした。


高齢女性は私にした説明を警察にもしていた。


が、違った点が1つ。

車がなくなったのはうちの店の駐車場じゃなかったガーン

近くのまったく別の店の駐車場で無くなったのでそこの店で電話を借りようとしたが拒否されたとのこと。

まじかよ笑い泣きお客さんでもなんでもないやつに電話だけ貸して時間とられてる私って一体、、、。


そして最後に電話を代わると
「今から警察官を向かわせますので、その場から動かさないでください。」と言われた。

動かさないでという言い方が少し不思議だった。
物じゃなくて人だから、私がどうしても動く可能性はある。

しかし高齢女性はそこから自宅の電話番号を思い出そうとすることしばらく‥

これだ!と言って電話をかけては
チーン「あ、すみません間違えました〜」

を繰り返していた。



そうこうしていると10分くらい経ち

警察官がやってきた。

まず第一声が
「ボケてる感じですか?」

だったのも笑ったが

私も即答で「多分そうですね」と返した。



それから2人は店から出て車がなくなった店の駐車場へ向かった。

さらに1時間後 警察官が1人で戻ってきた。



実は、と警察官が話し始めたのは

そもそも高齢女性は初めから車では来ていなかった。
5キロ以上離れたショッピングセンターに家族で買い物に来ていたのだが迷子になって、ここまで歩いてきた。

家族も探していたので迎えに来てもらって帰った。


以上。

完全に認知症ですねびっくり

5キロも歩いてきたってとんでもない足腰なのに認知症だと家族も本当に困っているだろう。


ただ、無事に帰宅できたことは本当に良かった。



そんなこの頃です。

過去5回の110番についても4回は仕事絡みなので、それもまたいつかブログに書けたらと思います。