βエンドルフィン(べーた-えんどるふぃん) は脳内で働く神経伝達物質の一種で鎮痛効果や気分の高揚・幸福感などが得られるため、脳内麻薬とも呼ばれる。 脳内で働く神経伝達物質「エンドルフィン」のひとつで、覚醒作用がある天然のホルモンです。





この素晴らし過ぎるホルモンについてお伝えしたいと思います。



βエンドルフィンの作用
  

βエンドルフィンは別名脳内モルヒネと言われ、鎮痛作用はモルヒネの6.5倍あると言われています。

さらにモルヒネと違って、副作用は一切なしで、副作用どころか身体に良い影響ばかり与えてくれます。具体的には以下のような作用があります。


幸福感

βエンドルフィンが分泌されることにより、幸福感、やる気が得られるということろです。気分が高揚し、何かに熱中したりするエネルギーが湧いてきます。メンタル的に充実してきて、前向きな考えに自然となります。
うつ病の人はβエンドルフィンの分泌量が少ないことが研究から分かっています。

メンタルが落ちている時は間違いなくβエンドルフィンの量が少ない時です。

・アンチエイジング

人は老化促進物質である活性酸素により、細胞を傷つけられて老化していきます。

βエンドルフィンはこの活性酸素をやっつける力、「抗酸化機能」を持ちます。

またβエンドルフィンには、毛細血管を広げ血液循環が良くする効果、免疫力をアップさせ病気にかかりにくくする効果もあるため、βエンドルフィンがたくさん分泌されている人は老けにくく、いつまでも健康で若々しい外見でいられます。

ちなみに抗酸化作用のある物質はビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、βカロチン、ポリフェノールなど外から摂取することも可能です。


・脳機能向上(覚醒作用)

βエンドルフィンは神経伝達物質で、脳の神経回路を作り、脳の活動をポジティブにします。

その結果、集中力、思考力、記憶力、創造力など脳の機能が全体的に向上します。いわゆる覚醒が起こります。そして脳が覚醒するので、それに関わる神経系も活性化しますので運動能力向上にも関わってきます。

βエンドルフィンが脳のドーピング、脳内モルヒネと呼ばれる由縁です。オリンピック選手は常人と比較し、βエンドルフィンの分泌量が物凄いということも分かっています。

人に一番近いと言われている動物はチンパンジーですが、チンパンジーと人との間には思考力、創造力など脳の力において圧倒的な差があります。
遺伝子的にはそれほどの差が無いのに人の方が遥かに知能が発達している理由の一つがβエンドルフィンにあるのではないかと言われております。
どんな刺激を与えても、チンパンジーの脳からはβエンドルフィンは分泌されません。

人間だけに与えられたこの究極のホルモンと呼んで良いでしょう。人が人らしくあるためにも必要不可欠なとても大切なホルモンです。

ちなみにβエンドルフィンと似たホルモンにテストステロンというホルモンがあります。テストステロンは、精力が増したり、女性にモテるようになったり、筋肉が付いたり、といった、より「優秀なオス」になるための作用を及ぼします。

このテストステロンは人間だけでなくチンパンジーやゴリラ、ライオンなどにも分泌されるホルモンです。テストステロンの分泌量が多いライオンはメスのライオンからモテて、たてがみもしっかりとしています。

動物の世界ではより強く、テストステロンが多いオスらしいオスが人気がありメスから選ばれます。

人間でテストステロンが多い特長は、筋肉があり、体毛が濃い、ハゲる、という一概に全てモテる特長と合致しているとは言えないのが動物との違いです。

人間はテストステロンだけではいけないと言うことが分かりますね。

それに対し、βエンドルフィンは、集中力、思考力、忍耐力、創造力といった、より人間的な能力を向上させるため、より「優秀な人間」になるための作用を及ぼすホルモンだと言えます。



ちなみにβエンドルフィンが分泌されると、次にドーパミン、セロトニン、メラトニンが連鎖的に分泌しやすいそうです。





では、どうしたらβエンドルフィンは分泌されるか?


βエンドルフィンは基本的に気持ち良い、心地よいと感じることをすれば分泌されるようになっています。まとめると以下のような感じになります。



運動をする


簡単じゃん!!
と思ったと思います。しかし同じ運動をしても良いパターンで行えているか、あるいはポジティブな気持ちで行っているかどうかで分泌量は全く変わってきます。
ポイントは体幹が機能していることと、捻りを含んだ運動かどうか?
という点です。文章では伝えきれないので動画で後日アップ致します。

良いパターンで15分間ほどジョギングをすると、βエンドルフィンの分泌は促進され、その効果は3時間以上持続します。
あたなみにランニングマシンの上で走るのと、外で走るのとでは、筋力や心肺機能の向上に差はないが、脳機能に関しては外を走った方がはるかに向上したという研究結果が報告されています。

運動で得られるメリットは他にも、痩せる、血流が良くなる、睡眠の質が上がる、など上げたらキリがありません。運動が身体に良いということはみんな知っていますが、その質が高まれば高まるほど効果の大きさはどんどん高くなっていきます。

高価な美容液やサプリメントを買うよりもβエンドルフィンを分泌する運動をする方がよほど美容に効果があります。

βエンドルフィン分泌に特化したエクササイズを今後YouTubeなどの動画サイトでアップしていきますので良かったらご活用下さい。




・楽しい事を想像(妄想)する


夢が叶った瞬間など、楽しいことを想像している時もβエンドルフィンは分泌されます。

ここが大切なポイントですが、何かを考えるというのは、「心」という実体のないものの変化ではなく、「ホルモン」という物質的な変化をもたらします。

なので、イメージでわくわくしたりすることでもβエンドルフィンを分泌出来る可能性があるということです。

そしてその内容によりβエンドルフィンの分泌量が変化します。より高尚なことを考えていた方がβエンドルフィンの分泌量が多くなりやすいというデータが分かっているそうです。


楽しいことを考えようが、ツラいことを考えようが、物質的には何も変化がないと思っていたら大きな間違いです。楽しいことを考えた時にしか分泌されないホルモンが存在し、嫌な事を考えた時にはβエンドルフィンは分泌されません。

楽しいこと、人のためになることを考えたら身体に良いホルモンが分泌され、ツラいこと、人を不幸にすることを考えたら身体に悪いホルモンが分泌されます。


「頭の中で何を考えようが勝手だろ」なんて考えでいると損をします。


頭の中に思い浮かべることは実際に行動を選択する時のように、慎重に身体にいい影響を与えてくれることだけを思い浮かべるようにしましょう。
スポーツ選手が行うイメージトレーニングにはこういった効果もあるのです。




・他者への愛

愛をそそぐことでもβエンドルフィンは分泌されます。

好きな異性、家族、友人、ペット、どんな愛でも構いません。


愛をそそぐことで一番の多くの恩恵が得られるのは自分です。


これはキレイ事でも何でもなく、愛をそそいだ本人の脳から、幸福感を得られる物質、頭が良くなる物質、老化を防ぐ物質、が分泌されることが科学的に明らかになっています。


愛をそそぐとは、親切にする、思いやりを持つ、幸せを願うということです。こういった人らしい方向への成長を望むことがβエンドルフィン分泌させ、実際に成長を加速させていく第一歩になります。
他人を幸せにすることを日々心がけることで、βエンドルフィンの分泌量は増えるでしょう。



・瞑想


瞑想により、βエンドルフィンが分泌されることが明らかになっています。

瞑想には色々な種類ややり方があるのですが


慈悲喜捨の4つの中から自分がやりやすい瞑想をする方法があります。


慈  みんなで仲良く、みんなで楽しく過ごしたいという気持ち


悲  悲しんでいる人や困っている人を助けてあげたいという気持ち

喜  人が成功したり喜んでいる時、それを見て自分も一緒に喜べる気持ち


捨  好きなことだけに価値をおいたり、嫌いなものに怒りをぶつけたりせず、平等で冷静な気持ち


慈悲喜捨はこのような意味です。

この4つの中から、1つ得意な感情を育てていけば、残りの感情も育てやすくなると言われています。


瞑想というと姿勢を正してちゃんと時間を作ってやらなければいけないイメージですが、寝る時に布団の中ででも、仕事の休憩時間にでも、いつどこで行っても効果はあります。やり方よりも気持ちの持ちようということです。


・成長する

できないことができるようになった時や、自分の理想に近づいたと感じた時に、とても良い気分になるのはβエンドルフィンのおかげです。

成長すると、βエンドルフィンの力で幸福感が得られ脳力が向上する。すると、さらなる意欲が湧いてきて、また大きな成長を遂げる。


こういった正のスパイラルに入っている時は人は急激に成長していきます。
 
また、成長しているのを感じることがβエンドルフィンを分泌させるのにとても重要になってきます。なので日々の進歩を感じとる習慣や感性がとても大切になってきます。

不思議なことに「俺は多くの人よりも優れている」と天狗になったり変なプライドを持ってしまったりすると、βエンドルフィンは分泌されなくなり、正のスパイラルから抜けてしまいます。




いかがでしたでしょうか?

様々な方法や考え方をご紹介しましたが、βエンドルフィンをバンバン出していくには成長を実感しながらトレーニングをしていくととても効果的です。

今後、βエンドルフィンに関するトレーニングをどんどん紹介していきますので興味のある方はチェックしてみてください!!


最後まで読んでいただき有難う御座いました。