4日前の4月25日にメロンショートケーキを購入しました。イチゴ何粒かは自分で加えました。そのケーキに添えるチョコのプレートに「祝 ファイト !」という言葉を入れたのです。普通なら“おめでとう”と入れるかもしれませんが。あえて“ファイト !”と入れたのです。それは何故かといいますと…。これからの新しい生活で常に自分自身を励ます。そういう思いを込めて入れました。
実は約6年前に、埼玉からこの山梨に移住してきました。よく皆さんに聞かれます。「何故、山梨に移住してきたのですか」と。当時、いろいろな事情で決めたわけですが。一番の理由は「山梨に行ったら幸せになれるのではないか」ということでした。そのような理由で家を売却し、暮らしに必要な最低限のものだけを持って山梨に来ました。でも、ずっと気になることがありました。元気なうちに、動けるうちに何とかしなければ…。でも、それがなかなか解決できず。5年目を迎えた昨年の春に、思い切って動き出しました。
なかなか進展しないままでいたところ、苦しんでいたことが解決したのです。その時の嬉しさ、重たい荷物をおろすことができました。身軽になれました。でも心配が取り除けたとはいえ、不安は消えません。どんな時でもついてまわります。そんな新しい生活を迎えて、これから生活をしていく自分に“よく頑張ったね”。“これから頑張れ”という意味でケーキに「祝 ファイト !」と入れたのです。
「山梨に行ったら幸せになれるのではないか」という思いだけで移住したわけですけれど。振り返ってみると、なるほどと思うことばかり。その時に目に見えたことがおこらなくても、やってきて無駄なことはありませんでした。小さな努力の積み重ねが今になって結果としてあらわれたわけですから。コロナ禍の中、いつも心の中にあったのは “このままでは終わらない“ ”こんなために山梨に来たわけではない“と思っていました。今はとてもすがすがしい気分です。こんなことってあるんだなあという結果に驚いています。
多分あのまま埼玉に住んでいたら…と思うとぞっとします。山梨に引っ越して来て2年でまた引っ越し。コロナです。こんなはずじゃなかったのに…。コロナ禍で一変。当たり前のことが当たり前でなくなる生活。中にはコロナの影響などないという方もおられるでしょう。早め早めに行動したことがよかった結果になりました。幸せになれるのでは…という以前に、生きるために山梨に移住してきたのではないかと。今はそう思えてなりません。
限られた時間の中でこれからどのような生活をしていくのか…。どのような出会いがあるのか…。たとえ明日どうなろうとも、今日までは幸せだったと思えるよう。少しでも後悔しない毎日をこの先送っていけたら嬉しいです。そうできるよう頑張ります。自分自身にファイトです !
ケーキを食べていて涙があとからあとから流れ落ちました。
この安堵感、山梨には感謝してもしきれません。
2017年11月 山梨に移住してきた時とは違うスタートを、2023年5月から始めます。
いつも聴いている松山千春さんの大好きな『凡庸』。この年になってこの歌の意味が身にしみてわかります。
千春さん、30代の時に作られました。
何もできないと思い悩むよりは
せめて悔いのない時を送ろう
こんなはずじゃない誰をせめてみても
すべて大切な私の人生
いつも歩いた私なりの日々よ
言葉にするほど幸せでなく
涙にするほど不幸でもない
人は同じだけ風を感じている
同じ陽差し受け雨にうたれる
老いてゆくことも愛を語ることも
人は同じだけ夢を求める
いつも歩いた私なりの日々よ
言葉にするほど幸せでなく
涙にするほど 不幸でもない
言葉にするほど幸せでなく
涙にするほど不幸でもない
凡庸/松山千春 (in 十勝)
https://www.youtube.com/watch?v=kb6w9J4KsIc