最近孤独感について考えることが多いです。何考えてんねんってかんじですが(笑)

 

 

 

“一身独り生没す 電影是れ無常なり”

 

 

性霊集卷一・遊山慕仙詩に出てくる弘法大師、空海の言葉なのですが、

 

 

似たような意味合いで

 

 

“生ぜしもひとりなり 死するも独りなり されば人と共に住するも独なり そひはつべき人なき故なり”

 

 

というものがあり、これは一遍上人語録の中の一遍の言葉です。

 

 

 

どちらも意味合いとしては、人間皆、ひとりで生まれて、ひとりで死ぬものというような意味です。

 

 

仏教の考えとしては、たとえ家族や友人に囲まれていたとしても、同居していても、人は孤独であるということだそうです。(別に宗教信仰してないですけどね。)

 

 

つまり誰かと一緒に暮らせば孤独感が消えるというわけではないと。

たしかに、一緒に暮らしているからといって、死ぬ瞬間まで永遠に一緒に居られるとは限らないですものね。

 

 

 

私の大好きな美輪明宏さんは、「人付き合いは“腹六分”、親しき仲にも礼儀あり、付かず離れずがちょうどいい」とおっしゃっていました。

 

 

“腹八分”とはよく聞いていましたが、それよりもまだ少なめの“腹六分”だそうです。

 

 

別に人に冷たくする訳ではないのです。深入りしたり期待しすぎるから相手に腹を立てる、ある程度心の距離を保っていれば、いちいち相手に腹を立てる必要もないし、眉間に皺を寄せる必要もないと(笑)

イライラカリカリすることのメリットって、ほぼほぼ0%だと思うので。

 

 

食事でも満腹になるまで食べてしまうとその後がしんどいし、眠くなって仕事にも影響が出てしまうから、まだもうちょっと食べられるかなーぐらいに止めておくのがちょうどいいです。眠くならないし、太らないし(笑)

 

 

そう考えると食事と人間関係は似ているかもしれないですね。

 

 

 

今、コロナの影響でソーシャルディスタンスってよく言われますが、心の距離感って大事だなあと、すっごく思います。

 

 

 

昔、長居植物園で撮った写真です。まだ辻調に通っていた頃なので、もうかれこれ6年前です。