総勘定元帳、現金出納帳、手形小切手元帳、売上明細補助簿、会計用伝票が商法293条の6の閲覧謄写請 | 法律大好きのブログ(弁護士村田英幸)

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総勘定元帳、現金出納帳、手形小切手元帳、売上明細補助簿、会計用伝票が商法293条の6の閲覧謄写請求の対象となる「会計ノ帳簿及書類」に当たるとされた事例

 

横浜地方裁判所判決/平成元年(ワ)第2281号

平成3年4月19日

文書等の閲覧等請求事件

【判示事項】    総勘定元帳、現金出納帳、手形小切手元帳、売上明細補助簿、会計用伝票が商法293条の6の閲覧謄写請求の対象となる「会計ノ帳簿及書類」に当たるとされた事例

【判決要旨】    1、商法293条ノ6にいう「会計ノ帳簿」とは、通常会計学上の仕訳帳、元帳及び補助簿をいい、総勘定元帳、手形小切手元帳、現金出納帳、売上明細補助簿は、右帳簿に該当する。

2、商法293条ノ6にいう「会計ノ書類」とは、会計帳簿作成に当たり直接の資料となった書類、その他会計帳簿を実質的に補充する書類をいい、会計用伝票は、右書類に該当する。

【参照条文】    商法293の6

【掲載誌】     判例タイムズ768号227頁

          金融・商事判例892号23頁

          判例時報1397号114頁