離婚訴訟において原告と第三者との不貞行為を主張して請求棄却を求めている被告が上記第三者を相手方として提起した上記不貞行為を理由とする損害賠償請求訴訟の人事訴訟法８条１項にいう「人事訴訟に係る請求の原因である事実によって生じた損害の賠償に関する請求に係る訴訟」該当性
最高裁判所第３小法廷決定／平成３０年（許）第１０号
平成３１年２月１２日
移送決定に対する抗告棄却決定に対する許可抗告事件
【判示事項】 離婚訴訟において原告と第三者との不貞行為を主張して請求棄却を求めている被告が上記第三者を相手方として提起した上記不貞行為を理由とする損害賠償請求訴訟の人事訴訟法８条１項にいう「人事訴訟に係る請求の原因である事実によって生じた損害の賠償に関する請求に係る訴訟」該当性
【判決要旨】 離婚訴訟の被告が，原告は第三者と不貞行為をした有責配偶者であると主張して，その離婚請求の棄却を求めている場合において，上記被告が上記第三者を相手方として提起した上記不貞行為を理由とする損害賠償請求訴訟は，人事訴訟法８条１項にいう「人事訴訟に係る請求の原因である事実によって生じた損害の賠償に関する請求に係る訴訟」に当たる。
【参照条文】 人事訴訟法８－１
民法１－２
民法７７０
【掲載誌】 最高裁判所民事判例集７３巻２号１０７頁
裁判所時報１７１８号１頁
判例タイムズ１４６０号４３頁
判例時報２４１６号１７頁