昨今,コンビニエンスストアの各店舗と本部の関係など,フランチャイズ契約をめぐる諸問題が注目されています。今号の特集では,フランチャイズ契約における様々な法的問題について,基本的な論点や従前の経緯を振り返りつつ,新たな事例・裁判例や社会情勢の変化を取り上げ,法と経済学を含めた多面的な解説と検討を試みます。
【特集】フランチャイズと法――コンビニ問題が投げかけるもの
◇本特集に寄せて●森田 修
◇契約による市場組織化――フランチャイズの経済分析と法●松中 学
◇コンビニフランチャイズ契約の解消――本部による契約の更新拒絶問題●木村義和
◇フランチャイズ契約と消費者契約法――消費者契約法の事業者間契約への適用●大澤 彩
◇フランチャイズ取引と独占禁止法・経済法●池田 毅
◇フランチャイズ経営と労働法――交渉力格差問題にどう取り組むべきか●大内伸哉
【感想】
「フランチャイズ取引と独占禁止法・経済法」は、丁寧に独占禁止法・下請法・景品表示法への当てはめを論じる。
コンビニ店主は、労働者・消費者ではなく、事業者である。
力の強い事業者と弱い事業者の取引の規制の必要がある。