私はやっぱり判断を間違えていたようです。
夫になんとかリハビリの機会をと思い、ここまでずるずると入院期間を長引かせてしまいました。
現在、夫は、信じられない位やせ細り、骨に皮がついているといった状態にまでなってしまいました。
未だに痰の絡みがあり、日中だけでも、4,5回の吸引が必要なようです。
覚醒しているときは、ほとんどなく、私が行っている間に、一回か二回、目を開けるだけです。
後は口を開けて、いびきのような呼吸音をしながら、眠っています。
話しかけても何も反応をしなくなりました。
病院は、その病気は治してくれるけど、決して健康にしてくれるところではないと、今更ながら気がつきました。
12月の半ばに、Ao先生が、帰宅前にリハビリ病院を挟みましょうと決めて下さいました。
振り返ると、あの時点で、私は家に連れ帰るべきだったのでしょう。
でも私はそうしませんでした..。
入院前まで、普通にごはんを食べていた夫が、この先、何も食べられなくなるとは信じられなかったし、きちんとしたリハビリを受ければ、回復してくれるものと思っていました。
重度の認知症で、一切のことが自分でできなくなった夫..。
それでもおいしいものを食べたときには嬉しそうにしていました。
その楽しみだけは残してやりたいと思って、リハビリの結果ダメかもしれないけど、その機会だけは作らないとと思っていました。
リハビリ病院へ入院することが、重度の認知症患者にとって、こんなにもハードルが高いとは、現実を突きつけられるまで信じられませんでした。
それより悪いことは、受け入れを検討してから、結論が出るまでに、気の遠くなるような時間がかかることでした。
病院同士のやりとり、人を介してのやりとり、私は一切介入できず、ひたすら返事を待ちました。
一旦、待ちの態勢に入ってからは、もう身動きがとれませんでした。
返事が遅いけど、催促してみようか、いや、どのみちまだ結論がでていないだろうから、下手に催促して、うまくいくものがいかなくなったら困るとか、胃がキリキリするような日々を過ごしていました。
後から思えば、入りたかったT病院の断りの結論は、早々に出ていたようです。
知らなかったこととはいえ、結局家の近くのK病院に返事を待つために、年内に申し込みをして、2月の4日まで過ごしてしまったわけです。
そうしている間にも、夫は、どんどん衰弱していきました。
私は、またしても判断を誤ってしまったと思っています。
前記事に書いた、遠方のA病院、回復期病棟に入れればちゃんとしたリハビリを期待できたのですが、ここも断られてしまいました。
その結論をNzさんから聞いたのが、20日です。
6日に申し込みをしてもらって、2週間が経っていました。
同じ時に問い合わせをした、やはり遠方のF病院からは、翌週返事がきて、受け入れを検討したいから来てくれとのことでした。
ここは入院するとまず胃ろうを造ると聞いて、ほとんど眼中になかったところです。
でも、一応申し込みはしておいて下さったようです。
Nzさんの話では、再確認したら、胃ろうにするのは、家族の意向を聞いて決めるそうだからとのことでしたので、とりあえず行ってきました。
相談員さんの話によると、F病院は、リハビリ病院ではなく、療養病院だそうです。
療養病院ではあるけれど、リハビリには力を入れているとのことでした。
ただ、入院の時、提出した書類や、実際の状況から先生が判断して、通常の療養病院で行われているリハビリの回数になってしまうかもしれないとのことでした。
週3回一回20分で、その中に、嚥下リハビリも歩行リハビリも含むといった内容です。
それでは、近所のK病院と同じなわけで、はるばる遠方に連れて行く意味がありません。
それをお話して、書類上から判断できることだけでもいいから、実際どのくらいのリハビリを受けることができるかわかりませんか?と質問しました。
そうしたら、先生方に検討してもらって、返事しますとのことでした。
その返事を20日にもらいました。
週3回の嚥下のリハビリの他に、歩行のリハビリをしてくれるとのことでした。
状態を見て、更に可能ならば、その回数が増えることもあり得るとのことでした。
願っていた状況にはほど遠いですが、今の夫が受けることのできる精一杯のリハビリです。
ここまで来てしまったけど、そしてもう取り返しがつかないかもしれないけど、最後のチャンスに賭けてみたいと思いました。
今、入院のための調整をしてもらっています。
他に残された道としては、一旦近所のK病院へ転院して、私が吸引その他の指導を受け、家に連れ帰ることです。
この場合は、もう夫の回復は望めません。
それでもその方がいいのかどうか...。
もしも、12月半ばの時点で、リハビリ病院への転院ではなく、家に連れ帰ると私が強引に主張すれば、もしかしたら、今の病院でも、そうした指導はしてくれたのかもしれないと思います。
一旦方向性が決まって、曲がりなりにも転院先を用意してもらった今となっては、そういうお願いはできないと思っています。
鼻から管を入れて吸引するのが、全くの素人でも、器具さえあればすぐできるものであるならば、K病院への転院はいりません。
私にはわからないのです。
少し前に、この病院でのリハビリが打ち切られました。
でも、担当のPTさんの話によると、療養病院での最低のリハビリ:週3回各20分だけは入ってくれているようです。
STさんは、こうなる前からですが、全く入っていないようです。
先週木曜日、私の大腸の内視鏡検査の生検の結果を聞きにいきました。
結果は良性でとりあえず、無罪放免になりました。
少し気持ちが軽くなって、いつものように夫の病院へ行きました。
病室へ入ってみると、夫がいません!!
慌ててナースステーションに行ったら、夫は車いすに乗せられていました。
看護師長さんの肝いりで、できるだけ車いすに乗せることにしてくれたようです。
これまで、Ao先生の指示で、朝日が当たる時間にナースステーションにというのは、しばらくは続いていたようですが、やはり大勢の看護師さんが入れ替わり立ち替わり担当が変わるので、申し送りがうまく行かなかったらしく、なし崩しにそれはなくなっていたようです。
リハビリの先生が、時間をかけられなくなったので、看護師さんが、夫を車いすに移乗してやってくれるとのことでした。
木曜以来、毎日私が行く時間には、夫は車いすに乗せられて、ナースステーションにいます。
今日は30分前からですよ~とか教えてもらっています。
病室へ連れ帰って、口腔ケアや蒸しタオルをしています。
車いすだとケアが楽です。
それから、思いついて、足は蒸しタオルではなく、ホンモノ(?)の足浴にしています。
浅い洗面器なので、どうしても床を汚してしまいますが、おとなしく足を入れていてくれます。
たまに熱すぎたりすると、足を出して逃げようとします。
お風呂も、この頃は、担当看護師さんにも依りますが、6日に一度位のペースで入れてもらっています。
ほとんどの看護師さんは、とってもいい方です。
ありがたいと思っています。

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夫になんとかリハビリの機会をと思い、ここまでずるずると入院期間を長引かせてしまいました。
現在、夫は、信じられない位やせ細り、骨に皮がついているといった状態にまでなってしまいました。
未だに痰の絡みがあり、日中だけでも、4,5回の吸引が必要なようです。
覚醒しているときは、ほとんどなく、私が行っている間に、一回か二回、目を開けるだけです。
後は口を開けて、いびきのような呼吸音をしながら、眠っています。
話しかけても何も反応をしなくなりました。
病院は、その病気は治してくれるけど、決して健康にしてくれるところではないと、今更ながら気がつきました。
12月の半ばに、Ao先生が、帰宅前にリハビリ病院を挟みましょうと決めて下さいました。
振り返ると、あの時点で、私は家に連れ帰るべきだったのでしょう。
でも私はそうしませんでした..。
入院前まで、普通にごはんを食べていた夫が、この先、何も食べられなくなるとは信じられなかったし、きちんとしたリハビリを受ければ、回復してくれるものと思っていました。
重度の認知症で、一切のことが自分でできなくなった夫..。
それでもおいしいものを食べたときには嬉しそうにしていました。
その楽しみだけは残してやりたいと思って、リハビリの結果ダメかもしれないけど、その機会だけは作らないとと思っていました。
リハビリ病院へ入院することが、重度の認知症患者にとって、こんなにもハードルが高いとは、現実を突きつけられるまで信じられませんでした。
それより悪いことは、受け入れを検討してから、結論が出るまでに、気の遠くなるような時間がかかることでした。
病院同士のやりとり、人を介してのやりとり、私は一切介入できず、ひたすら返事を待ちました。
一旦、待ちの態勢に入ってからは、もう身動きがとれませんでした。
返事が遅いけど、催促してみようか、いや、どのみちまだ結論がでていないだろうから、下手に催促して、うまくいくものがいかなくなったら困るとか、胃がキリキリするような日々を過ごしていました。
後から思えば、入りたかったT病院の断りの結論は、早々に出ていたようです。
知らなかったこととはいえ、結局家の近くのK病院に返事を待つために、年内に申し込みをして、2月の4日まで過ごしてしまったわけです。
そうしている間にも、夫は、どんどん衰弱していきました。
私は、またしても判断を誤ってしまったと思っています。
前記事に書いた、遠方のA病院、回復期病棟に入れればちゃんとしたリハビリを期待できたのですが、ここも断られてしまいました。
その結論をNzさんから聞いたのが、20日です。
6日に申し込みをしてもらって、2週間が経っていました。
同じ時に問い合わせをした、やはり遠方のF病院からは、翌週返事がきて、受け入れを検討したいから来てくれとのことでした。
ここは入院するとまず胃ろうを造ると聞いて、ほとんど眼中になかったところです。
でも、一応申し込みはしておいて下さったようです。
Nzさんの話では、再確認したら、胃ろうにするのは、家族の意向を聞いて決めるそうだからとのことでしたので、とりあえず行ってきました。
相談員さんの話によると、F病院は、リハビリ病院ではなく、療養病院だそうです。
療養病院ではあるけれど、リハビリには力を入れているとのことでした。
ただ、入院の時、提出した書類や、実際の状況から先生が判断して、通常の療養病院で行われているリハビリの回数になってしまうかもしれないとのことでした。
週3回一回20分で、その中に、嚥下リハビリも歩行リハビリも含むといった内容です。
それでは、近所のK病院と同じなわけで、はるばる遠方に連れて行く意味がありません。
それをお話して、書類上から判断できることだけでもいいから、実際どのくらいのリハビリを受けることができるかわかりませんか?と質問しました。
そうしたら、先生方に検討してもらって、返事しますとのことでした。
その返事を20日にもらいました。
週3回の嚥下のリハビリの他に、歩行のリハビリをしてくれるとのことでした。
状態を見て、更に可能ならば、その回数が増えることもあり得るとのことでした。
願っていた状況にはほど遠いですが、今の夫が受けることのできる精一杯のリハビリです。
ここまで来てしまったけど、そしてもう取り返しがつかないかもしれないけど、最後のチャンスに賭けてみたいと思いました。
今、入院のための調整をしてもらっています。
他に残された道としては、一旦近所のK病院へ転院して、私が吸引その他の指導を受け、家に連れ帰ることです。
この場合は、もう夫の回復は望めません。
それでもその方がいいのかどうか...。
もしも、12月半ばの時点で、リハビリ病院への転院ではなく、家に連れ帰ると私が強引に主張すれば、もしかしたら、今の病院でも、そうした指導はしてくれたのかもしれないと思います。
一旦方向性が決まって、曲がりなりにも転院先を用意してもらった今となっては、そういうお願いはできないと思っています。
鼻から管を入れて吸引するのが、全くの素人でも、器具さえあればすぐできるものであるならば、K病院への転院はいりません。
私にはわからないのです。
少し前に、この病院でのリハビリが打ち切られました。
でも、担当のPTさんの話によると、療養病院での最低のリハビリ:週3回各20分だけは入ってくれているようです。
STさんは、こうなる前からですが、全く入っていないようです。
先週木曜日、私の大腸の内視鏡検査の生検の結果を聞きにいきました。
結果は良性でとりあえず、無罪放免になりました。
少し気持ちが軽くなって、いつものように夫の病院へ行きました。
病室へ入ってみると、夫がいません!!
慌ててナースステーションに行ったら、夫は車いすに乗せられていました。
看護師長さんの肝いりで、できるだけ車いすに乗せることにしてくれたようです。
これまで、Ao先生の指示で、朝日が当たる時間にナースステーションにというのは、しばらくは続いていたようですが、やはり大勢の看護師さんが入れ替わり立ち替わり担当が変わるので、申し送りがうまく行かなかったらしく、なし崩しにそれはなくなっていたようです。
リハビリの先生が、時間をかけられなくなったので、看護師さんが、夫を車いすに移乗してやってくれるとのことでした。
木曜以来、毎日私が行く時間には、夫は車いすに乗せられて、ナースステーションにいます。
今日は30分前からですよ~とか教えてもらっています。
病室へ連れ帰って、口腔ケアや蒸しタオルをしています。
車いすだとケアが楽です。
それから、思いついて、足は蒸しタオルではなく、ホンモノ(?)の足浴にしています。
浅い洗面器なので、どうしても床を汚してしまいますが、おとなしく足を入れていてくれます。
たまに熱すぎたりすると、足を出して逃げようとします。
お風呂も、この頃は、担当看護師さんにも依りますが、6日に一度位のペースで入れてもらっています。
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