14日に病院の廊下を歩いていると、偶然Nzさんに遇い、立ち話をしました。
T病院から、いろいろ問い合わせが来ているそうです。
夫の状態、機能的なレベル?を詳しく聞かれているとのことでした。
とにかく、受け入れようとして、検討して下さっているのがわかりました。
でも、未だに回答は来ていません。

自宅に戻る前に、リハビリ病院を挟みましょうと方向性が決まったのが12月15日です。
それから1ヶ月経っています。
その間、夫は、日に日に寝たきりの状態へと近づいてきています。
体重は10㎏近く落ち、脚は棒のように細くなりました。
筋肉は全くなくなりました。

ここまで遅くなってしまって、あげくに断られたらと考えると、息苦しささえ覚えます。
私はもっと前に、行動を起こすべきだったのかもしれません。
でも、どうやって...。

家に連れて帰るには、鼻腔経管が大きなネックでした。
嚥下のリハビリをして、口からものを食べたり、飲んだりできるようにならなければ、この管はとれません。
夫は無意識に管を引き抜いてしまうので、両手の拘束が必要になります。

そのリハビリを家でどの程度できるのか..。
口の中、特に呼吸に直結することですので、正直怖いです。
訪問で専門の方にに来て頂いても、毎日というわけにはいかないだろうと思います。
やはり、リハビリ病院へ入院して、きちんと継続的にリハビリを受けさせたいと思い、ここまで長引かせてしまいました。

歩行のリハビリについても、家でやるのは、ほぼ不可能に近いので、どうしてもリハビリ病院で受け入れてもらいたいと切望していました。
考えても考えても堂々巡りになって、いい方法が見つからず、ただ時間だけが過ぎていきました。

いずれにしても、もう近々結果がでると思います。
ダメだった場合、家に連れて帰ります。
他のところを当たってもらうことはしないつもりです。


家では、30年近く前からウォーターベッドを使っています。
ウォーターベッドもいろいろな種類があります。
家のは、硬質ウレタンでできた舟型の枠の中に、水が入ったバッグ(袋)が納められており、そのバッグの下に薄くて平らなヒーターが敷いてあります。
ヒーターは温度調節ができて、夏は涼しく、冬は暖かくすることができます。
ヒーターもバッグも消耗品ですので、夫のも私のも、これまで、2回ずつ新しいのに交換して使ってきました。

水は、体のでっぱった部分も引っ込んだ部分も、その形状に沿って形を変えてくれ、均等に体重を支えてくれます。
同じ姿勢で寝ていても、一カ所に力が加わることがないので、寝返りをうつ必要がありません。
それで熟睡できると言われています。
腰の辺りが沈むので、この部分には、なにか特殊な加工がしてあって、沈まないようになっています。

私たちが使っているベッドは、ある大手のプラスチック加工会社が、ベッド業界に進出したときに作った製品です。
今ではベッドからは撤退しているので、もう同じものを入手することはできません。

水はそのままだと腐るので、年に一回防腐剤を入れないとなりません。
また、わずかずつ蒸発するらしく、ヤカン一杯くらいの水を足しています。
この作業が、私は嫌いです。
バッグの足元の方に、直径3センチくらいの水を入れる口があるのですが、そこをめがけてヤカンから水を注いでいます。
中腰で、集中して注いでいます。
それでもどうしてもこぼれてしまうんですよね..。

先日、重い腰を上げてこの作業をしました。
夫のベッドのバッグの蓋を開けながら、ふと..
夫は、このベッドに再び眠ることがあるのだろうかと思いました。

今の状態のまま連れ帰るとすれば、このベッドは使えません。
柵がないので、拘束する帯を結べないし、栄養剤の注入を寝たままするとしたら、30度位に角度をつけなければならないので、どうしても柵付きの電動の介護ベッドが必要になってきます。
このベッドは水の重量で、200㎏ほどあります。
どこかへ動かすこともできないし、置いておく場所もないので、処分するしかありません。

でも私はいつものように防腐剤を入れ、シーツを元通りにして、いつでも夫が寝られるように整えました。

寝心地がよく、夫はこのベッドを気に入っていました。
できうることなら、またこのベッドに寝かせてやりたいのですが..。





          
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