市役所から新しい介護保険証が届きました。
要介護5でした。
覚悟していたとはいえ、来るところまで来たなという感じです。

夫がアルツハイマーと診断を受けたのが、2006年の秋です。
主治医は、これから介護して行く上において、受けられる支援、必要な手続きなどを教えてくれ、手配をしてくれました。
精神障害者手帳も、介護保険も、自立支援医療も、翌年早々には受けられるようになりました。
障害者医療証というのももらえて、これがあるおかげで、認知症以外の病気の自己負担分を助成してもらえます。

最初の介護度認定は、要介護2でした。
その頃は普通の人と変わりなく、日常のことは全て自分でできていました。
言葉が出にくくなって来たけど、充分意思は通じるし不自由なことはありませんでした。
それでも要介護2なんだと思って、ちょっと違和感はありましたが、実害はないし、そのまま受け止めていました。

次に介護度が変わったのが、2010年5月です。
要介護4になりました。
この頃は、時々不穏になることが出てきて、トイレも怪しくなって来た頃でした。
ウォッシュレットはもう使えず、大便を拭いた紙をどこに捨てればいいかわからず、棚の上に置いたりしていました。

でも、全く普通に振る舞う時もあり、言葉はある程度通じていました。
この頃、山城新吾さんが、特養で最後を迎えたというニュースがありました。
テレビでそれを見て、夫は、「ボクは?」と聞きました。
私は、胸が塞がる思いがして、「なるべく家で死ねればいいね」と、やっと答えたのを覚えています。
この年の6月に、これが最後と思って、与論島に行きました。
夫はシュノーケルをつけ、のびのびと泳いでいました。

介護度4って、こういうのかなーと、この時も違和感がありましたが、まぁいいやと思ってそのまま受け止めました。


そして今、要介護5です。
5に不足はありません。
むしろ、2年前の認定調査の時に、5にならなかったのが不思議な位です。
入院の後で、既にほとんどの事が介助なしではできなくなっていました。

要介護5になって、困ることがあります。
介護保険の単価が高くなるのはまぁ、仕方ないとして、使えるポイントが増えたことにより、ヘルパーさんが使えなくなるかもしれない危機に陥っています。

介護保険の要介護4の分は、お泊まりデイと、レンタル費用で使い切っています。
(宿泊部分は自費ですが、日中のデイに夜まで預かってもらう延長分が加算されます)
それで、市の障害福祉サービスを使って、入浴介助、就寝介助のヘルパーさんに来てもらっています。
これを使える前提が、介護保険でまかないきれないから、なのです。

要介護5になったことによって、介護保険に余裕ができます。
ところが、増えた分を使っても、ヘルパーさん分はまかなえません。
介護保険がいっぱいになるまで介護保険を使って、残り分は障害福祉サービスを使うのはできないこともないらしいです。
でも、おそらく、ヘルパーさんを派遣して下さっているお泊まりデイの事務処理が大変なことになるだろうと思います。

それなら自立支援を使っている訪問看護の方を、介護保険に入れようかということになりましたが、これまた問題があるのです。
週一で定期的に来てもらってる分だけなら充分入ります。
でも、訪問看護がものすごくありがたいと思うのは、時間を問わず、緊急の時に来てくれることなのです。

今のところ、体調が悪くて来てもらったことはありません。
ベッドから落ちたとか、日中、私が支えきれなくて、床に倒してしまった時に来てもらっています。
このところ、体のバランスが良くなくてすぐ倒れてしまい、来てもらうことが多くなりました。
この先、こうしたことが頻発するのは、充分予想されることです。

介護保険からはみ出た分は、全て自費になります。
上限がないので、どの程度増えてしまうのか、恐ろしいです。
(ちなみに自費だと、30分で4800円?位らしいです)


今使っているサービス、どれもこれもが必要なものばかりです。
明日、介護度変更を受けて、担当者会議があります。
よく相談して、この苦境を乗り切りたいと思っています。





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