家の食堂には、ベンチが置いてあります。
昔の古い駅にあるような木のベンチです。

家を建てた時、食堂テーブルをどうするか考えました。
二人暮らしなので、普段は椅子が2個でいい。
でも、お友達を呼んで小パーティをするときはもっと沢山いる。
テーブルもそれなりの広さが欲しい。
ああ、でも、普段は邪魔だなー...。

あれこれぶつぶつと考えた末、L型のベンチを壁際に設置し、椅子は一個だけにすることで解決しました。

夫は私の正面のベンチにゆったりと座って、私は椅子に座って、いつもごはんを一緒に食べました。

ベンチには短手の方に2人、長手の方に3人座れます。
椅子の他に、上のものをとるとき用の踏み台代わりのスツールを置いていますので、最大7人座れます。
ベンチが壁際にぴったりついているので、大きめのテーブルを置いても場所をとらず、なかなかいい考えだったと自画自賛しておりました。

今ではお友達が来ることもなく、介護サービスの担当者会議などに使われるだけになってしまいましたが..。


薬のせいなのか、病気の進行のせいなのか、以前から夫は右側に体が傾く時がありました。
その度に快復して、また真っ直ぐに戻っていてくれたのですが、今年に入ってから、傾いたままの頻度が高くなってしまいました。

食事の時も、傾いて、ついにはお味噌汁などを飲ませるのがとても大変になってきていました。
ベンチなので、体の両側には何も支えるものがありません。
思いついて、「手作り脇息?」を作って凌いでいました。
段ボールに重いものを入れ動かないようにして、その上にスポンジが入っている使ってない枕を置きました。
新聞紙を束ねて、その間に入れて高さを調節しました。

傾きがひどくないときは、これで充分なのですが、更にひどい場合、右側は止まっているので、お尻が左の方にずれていき、しまいには枕の上に寝そべるような形になってしまいます。
当人も辛いだろうし、なんとかしたいと思っていました。


このベンチを捨てて、肘掛け付きの椅子を買えばいいのでしょうけど、その場合、他に何脚か椅子を買い足さないと、担当者会議もできなくなります。(笑
普通の椅子を置いたら、いきなり窮屈になるのは目に見えていますので、テーブルも小さいものに買い換えなければなりません。

やっぱりこのベンチは活かして、なんとかしようと思いました。

車いす用のクッションでなんとかならないかと思いましたが、クッションだけでは自立しているわけではないので、無理そうでした。

ネットで「座位保持装置」というのを見つけました。
丁度肘掛け椅子の脚の部分がない形状で、これならしっかり姿勢を保持してくれそうだと思いました。
ところが、これは子供用の大きさしかないのです。
残念です。

あれこれネットを彷徨っているうちに、肘掛け付き座椅子を見つけました。
ああ、これならいいかもしれないと思って、早速注文しました。
届いたのがこれです。

肘掛け付き座椅子
前方にずれて滑ってこないように、紐でベンチの背に固定しました


なんか、思ったより大きくて、相当、かなり、違和感はありますけど、まあ、これで夫が真っ直ぐに座っていられるならばOKです。
届いたばかりなので、まだ夫はこれに座っていません。
どんな具合なのか、ちょっと楽しみです。



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