夫は、その日によって、ネコの目のように状態が変わります。
調子がいいときは、私の言葉に反応して、笑ったり、時にはおどけた顔をすることもあります。
更にごくたまにですけど、言葉を発する時があります。
自分から立ち上がって、歩き回ることもあります。
調子が悪いときは、霞がかかったような目をして、ぐったりとし、何も反応がなくなります。
日中でも、眠気が強く、傾眠傾向になります。
こういうときは、立ち上がらせるのが大変で、全力を要します。
体の右方向への傾きが治ってからも、全体のバランスがとれず、後ろにひっくり返りそうになります。
両手引きで、引っ張るようにしながら歩かせます。
この状態の時に、階段を降ろすのは、困難を極めます。
夕食後しばらくしてから、階段を降ろして、寝る支度です。
調子が悪いときは、ほんとにどうしようかと思います。
私は、夫を抱え上げることができないので、移動も、階段も、全て、夫が自分で動こうとしてくれないと、実現できません。
普通なら当たり前にできる、その一歩を踏み出すことが、なんと難しいことか..。
特に階段を降りるときは、足が竦んでしまって、尻込みしてその一歩を出すことができません。
それを、なだめたりすかしたりして、長い時間をかけて、時には少々強く引っ張ったりして、足を片方降ろしてもらいます。
もう片方もやっとの思いで降ろしてもらい...。
その間、私はバランスを崩さないように、必死で支えています。
そしてまた、次の段。
こうして、いつ果てるともない繰り返しで、やっと一階に降り立つことができます。
調子がいいときは、格段に楽です。
踊り場に置いた飾り棚のしろくまさんを目印に、割合簡単に一歩を踏み出してくれます。
手すりの使い方もスムーズで、自分の体の位置に沿って、手を上手に滑らせています。
調子が悪いときは、手すりを掴んだ手を離せなくなるので、体は前、手は後ろという形になって、尚更バランスを崩すのです。
踊り場に置いた二つの棚の、しろくまさんと羊さん。
これが結構、いい目印になっているようです。
調子がいいときは、ほら、あそこに羊さんがいるでしょう?あれを目印にして登ろうねと言うと、しっかり頷いてくれ、すぐに登り始めてくれます。
すごく調子がいいときは、6段目まで、一気に登ることもあります。
これは、やっぱり、空間の奥行きを認識できれば、まだ階段が使えるということでしょうか。
はっきりとはわからないですけど、この試みをやってみてよかったと思っています。
調子がよくても、踊り場から二階に登るとき、或いは踊り場から下に降りるとき、また足が踏み出せなくなっていました。
これはその先に目印がないからだと思い、また目印を作ってみました。

踊り場から見上げたところに、ジンベイザメの写真パネルを設置しました
一階の階段の先は、ドアなので、ドライフラワーにしました。
ドアを開閉しても音も出ず、いい感じです。

階段の登り降りが困難になり始めた頃、もっと早く気がついてこういう試みをしてみればよかったなと思います。
そうしたら、夫自身も、もっと楽に階段の昇降ができていたかもしれません。
今は、調子のいいとき限定ですが、この目印がとても役に立っているように思えます。
悪い時は...まぁ、私の力仕事です。
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調子がいいときは、私の言葉に反応して、笑ったり、時にはおどけた顔をすることもあります。
更にごくたまにですけど、言葉を発する時があります。
自分から立ち上がって、歩き回ることもあります。
調子が悪いときは、霞がかかったような目をして、ぐったりとし、何も反応がなくなります。
日中でも、眠気が強く、傾眠傾向になります。
こういうときは、立ち上がらせるのが大変で、全力を要します。
体の右方向への傾きが治ってからも、全体のバランスがとれず、後ろにひっくり返りそうになります。
両手引きで、引っ張るようにしながら歩かせます。
この状態の時に、階段を降ろすのは、困難を極めます。
夕食後しばらくしてから、階段を降ろして、寝る支度です。
調子が悪いときは、ほんとにどうしようかと思います。
私は、夫を抱え上げることができないので、移動も、階段も、全て、夫が自分で動こうとしてくれないと、実現できません。
普通なら当たり前にできる、その一歩を踏み出すことが、なんと難しいことか..。
特に階段を降りるときは、足が竦んでしまって、尻込みしてその一歩を出すことができません。
それを、なだめたりすかしたりして、長い時間をかけて、時には少々強く引っ張ったりして、足を片方降ろしてもらいます。
もう片方もやっとの思いで降ろしてもらい...。
その間、私はバランスを崩さないように、必死で支えています。
そしてまた、次の段。
こうして、いつ果てるともない繰り返しで、やっと一階に降り立つことができます。
調子がいいときは、格段に楽です。
踊り場に置いた飾り棚のしろくまさんを目印に、割合簡単に一歩を踏み出してくれます。
手すりの使い方もスムーズで、自分の体の位置に沿って、手を上手に滑らせています。
調子が悪いときは、手すりを掴んだ手を離せなくなるので、体は前、手は後ろという形になって、尚更バランスを崩すのです。
踊り場に置いた二つの棚の、しろくまさんと羊さん。
これが結構、いい目印になっているようです。
調子がいいときは、ほら、あそこに羊さんがいるでしょう?あれを目印にして登ろうねと言うと、しっかり頷いてくれ、すぐに登り始めてくれます。
すごく調子がいいときは、6段目まで、一気に登ることもあります。
これは、やっぱり、空間の奥行きを認識できれば、まだ階段が使えるということでしょうか。
はっきりとはわからないですけど、この試みをやってみてよかったと思っています。
調子がよくても、踊り場から二階に登るとき、或いは踊り場から下に降りるとき、また足が踏み出せなくなっていました。
これはその先に目印がないからだと思い、また目印を作ってみました。

踊り場から見上げたところに、ジンベイザメの写真パネルを設置しました
一階の階段の先は、ドアなので、ドライフラワーにしました。
ドアを開閉しても音も出ず、いい感じです。

階段の登り降りが困難になり始めた頃、もっと早く気がついてこういう試みをしてみればよかったなと思います。
そうしたら、夫自身も、もっと楽に階段の昇降ができていたかもしれません。
今は、調子のいいとき限定ですが、この目印がとても役に立っているように思えます。
悪い時は...まぁ、私の力仕事です。
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