車イスの方でも気軽に入れる美容室をなぜ作ったのか?
3年前の事故がきっかけでした‥。
当時中学2年生だった僕の弟が、水泳部の練習中にプールのコンクリート底で首を強打し頚椎損傷という重度の障害を負った事がきっかけでした。
その事故以来、弟は首から下が動かなくなり車イス生活となりました。
もちろん、今の医学では治せません。
ある日、父から電話がありました。
『魁人(かいと)が怪我して、身体が動かへんようになってしもた。どうしたらええんや。』
父の弱った声を聞くのは初めてでした。
「嘘やろ?ほんまなん!?」
あまりにも突然で受け入れることができませんでした。
当時、僕は結婚して家庭を持っており家族を養う為に必死で仕事をしておりました。
仕事に追われる毎日で僕は親のサポートを何一つできませんでした。
助けに行かなかった自分が嫌になり、後悔と心の中のモヤモヤが消える事はありませんでした。
月日は流れて事故から2年が経った頃、また父から電話がありました。
『魁人が秀兄ちゃんに会いたい言うてるから、来てくれへんか?』
僕は事故が起こって以来、弟に会うのは初めてでした。
僕は変わり果てた弟の姿を見る事から逃げていたのかもしれません。
勇気を振り絞り弟に会いました。
いつもと変わらないように接しようと自分を奮い立たせました。
僕ができることは弟を元気にすること。
少しでも怪我の事を忘れさせよう。
そんな思いで冗談を沢山言って笑わせました。
でも、内心では辛くて悔しくてしょうがなかったです。
なんで俺の弟が‥。
一瞬の事故は本当に怖い物だと痛感しました。
それから、数日が経ち父から提案がありました。
『誰もが利用できる美容室を一緒に作らへんか?障害があっても無くても気軽に来店できる完全バリアフリーのお店作りをしよう!』
弟が車イス生活になり与えてくれたきっかけでした。
障害により落ち込んでしまった心をオシャレをすることで、心が立ち上がり外出するきっかけになってほしい。
その想いから作りました。
弟は現在高校2年生になり、自分の夢に向かって毎日勉強に励んでいます。
夢は自分と同じ障害のある方の為に必要な物を何か開発したい。
その夢をスピーチコンテストで発表し見事『優秀賞』をいただきました。
その時に北口4兄弟で写真を撮りました。
これからも、北口4兄弟を宜しくお願い致します。

