48時間起きてた。それから9時間眠った。一度起きて、さらに6時間寝た。
疲労困憊。休みを増やして貰ったけれど焼け石に水、目眩は酷くなるばかりだった。
『ネコ子』
いつも自由であった野良ネコ子。
寒さの厳しい冬の夜。ネコ子はお腹が減って道端で倒れた。このまま眠って凍って死ぬかな?それもいいかなあ、とネコ子は想った。
その時、雪を踏みしめる人間の足音が聞こえて来た。それに美味しそうな食べ物の匂いがする。ネコ子は鳴いてみようとしたけどもう声が出なかった。ネコ子は力尽きて目を閉じた。
ネコ子が目を覚ますと。暖かい家の中だった。
美味しいご飯と温かい寝床。撫ぜてくれる優しい手。
ネコ子は自由を捨てた。飼い猫になった。
野良だったネコ子には人間の家は窮屈だった。イライラして、噛み付いてしまう。
優しい手から血がこぼれた。
ネコ子は考えた。自由と優しい手、どちらが好き?優しい手の方が好き。
だったら牙を全部抜くしかない。
ネコ子は