優しい言葉 日常への愛情 詩人・長田弘さん死去 | SORA~空模様は心模様~桑田さんに二度ぼれ

SORA~空模様は心模様~桑田さんに二度ぼれ

思ったこと…気になること…どうでもいいこと… つぶやいてます。自由きままブログです。
言っときますが、何の専門家でもありませんから完璧を求められても困ります。ただのブログです。
いただいたコメントは内容により公開しない場合があります。


読売新聞 「こどもの詩」の選者を務めていた詩人の長田弘(おさだひろし)さんが、

5月3日に胆管がんのために亡くなっていたことを今朝の新聞記事で知りました。







長田さんは福島市生まれ



2004年12月から「こどもの詩」の選者になり

以来約10年半にわたり担当してきました



3月末に長田さんから「体調が悪いので選者を辞任したい」と連絡あり



選んだ詩の掲載がすべて終わる5月8日をもって交代をすることに


交代を前に4月30日にインタビュー(亡くなる三日前)


その日、長田さんは


「背広姿で背筋をピンと伸ばして応接間のソファに座り、ゆっくりとした口調で質問に答えた」




子どもたちから、たくさんいい言葉をもらって楽しかった







ほんとうにありがとう。
今日で最後になりますが、これからも『こどもの詩』に、みんなの気持ちを込めた、まっすぐな言葉を送ってください





最終回の日に自分のメッセージを載せることを希望していたため、



選者を辞めることが記事になったのが

5月8日


その5日前に亡くなっていたことになりますI




私は5月8日の記事を見落としていました。



今ごろ開いて確認した次第です。



ごく当たり前のような日々の風景や、
季節や自然こそが、
みんなにとっての大切な確かなものであり、
みんなの日々を親しくつくっているものだということ。
そして、そのことをみんなの詩くらいはっきりとおしえてくれたものはなかった

(東日本大震災の年の12月に掲載された年間評)






毎回読んでいたわけではないけれど



ふと目に入る、

こどもの詩と長田さんの短評が


好きだったな…





長田弘さんのご冥福を心からお祈りします。




私が読んだ「こどもの詩」なかで


最も心に残った詩を


ここに残させてください



2007年


読売新聞「こどもの詩」に掲載された詩




   おかあさんへ


                         

げんきになって  よかったね

でもほしだから

かおは あわせられないね

わたしまた あなたのかお

みたいな

                                  なおより


(山口市・愛児園平川保育所6歳)



 思いのたけを伝える、「あなた」とよびかけることば。
闘病のすえ亡くなったおかあさんへの手紙。(長田  弘)




「なお」さんは、通夜の際、闘病中とは違う安らかな顔を見て「げんきになってよかったね」と書いたそうです。




8年前の詩です。