4）は癸巳（きすいのみ）月です。

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ビヨンドネットの吉川です。

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GWいかがお過ごしでしょうか？

私は自宅で過ごしていました。

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皆様コロナの影響が続き、

経済的、精神的にも大変な世の中

少しでもお役に立てれば幸いです。

今月（5/5～6/4）は癸巳（きすいのみ）月です。

水性で陰の十干「癸（きすい）」と
火性で陰の十二支「巳（みび）」が
組み合わさった干支です。

癸は雨、露、小川、真水を表し、
巳は灯火、季節では初夏を表します。

そのため、癸巳は「長く清らかな初夏の小川」
というイメージです。

癸巳月のポイントは以下の通りです。

◆見えないものを見ようとする

癸巳は、陰水と陰火の組み合わせです。

前述の自然現象のイメージでは穏やかな光景が浮かびますが、
その性質に目を転じてみると、全く違う世界が広がります。

相生相剋論で見ると、最も神聖なもの同士の剋線関係となり、
火と水が激しくぶつかりあっている状態です。

火性の上に座している水という自然界ではありえない事象ゆえに、
ずば抜けた直観力と霊力が冴えわたり、
異常性に磨きがかかる月となります。

異常性を精神面において換言すると、
凡人の真似することのできない高尚な精神性といえます。

ここで大切なのは、見えないものが見える才能の有無ではなく、
インスピレーションが降りてくるのを待つのでもなく、
自分には見えていないものを、世界を、見ようとするかどうかです。

一般の人には見えないものが見えるからこそ、
恐れや執着から見ようとしないものを見ようとするからこそ、
その積み重ねが個を際立たせ、オーラをまとい、
新しい世界が見えてくるのだと思います。

感性が研ぎ澄まされ、精神世界を身近に感じられる月にも関わらず、
鈍感でいることをよしとするのならば、
もしかしたら、それは怠惰なことかもしれません。

大切なのは結果ではなく、姿勢です。

しなければならない、した方がいい、という言葉の裏には、
したくないという本音が隠れているように思います。

宿命よりも、環境よりも「したい」という想いが優先されます。
意図・目的が大事なのです。

良心に従い、心から相手のためと信じられるならば、
例えそれがエゴであったとしてもいいのではないでしょうか。

正解は、誰にもわかりません。

だからこそ、心の在り方を探究し続ける存在でありたい。
と、強く思う次第です。

◆一般社会通念の外側へ

今月は、ありえないことをすることで
大成功につながると言われています。

ありえないこととはなんでしょう。

常識の範囲外、定石に準じない、いつも通りではなく帝王通り、
世間一般でよしとされていることとは異なるアプローチ、
これまでの自分の正しさの外側にあるもの、
といったところでしょうか。

いずれにおいても、不安定で不確かさがつきまといます。

しかし、見方を変えれば、現状を別の視点で捉えることができる
チャンスでもあるのです。

親子関係がうまくいってない、
自分ばかりが損をしてる、
得るべき正当な対価を享受できていない、
運がない、要領が悪い、見る目がない、すぐに騙される、
周りが思い通りに動かない、などなど。

これらの状況を、なんてラッキーで恵まれてるんだ！
とは、一般的にはちょっとありえないことですよね。

悪妻と一緒になることで運が上がり社会的に成功する、
目上や力量のある人からのサポートがない方が結果うまくいく。

例えば、そんな非常識な因果関係が成立する月なのです。

嘆きや絶望の源だったものが、
幸せを形づくるピースに変わるのです。

この世の中で、ありえない行為行動は理解されにくいですが、
帝王としての在り方が土台にあれば問題は起こりません。

最大限の慈しみをもって、この瞬間を生き切る。
欲しいものはまず与える、身を委ねる、許す、、、。

今世生まれ落ちた役割を果たすために。

◆強く儚い者

癸巳月は、六十ある干支の中で最もしつこさがでます。

しつこさは、粘り強さ、記憶力の良さと表現することもでき、
人脈形成においても力を発揮しますので、
人との関わりを持つビジネスで結果を出しやすくなります。

一方で、人への恨みとして表出すると、
その恨みは一生続くことになりますが、
実はそれこそが仕事の原動力となります。

恨みとは穏やかではありませんが、
恨みにまでなる背景には強い想いや感情があります。

信頼していた人に裏切られたり、
愛する者を奪われたり、
尊厳を踏みにじられたり、
大切なものを壊された時に、恨みとなります。

恨みの大きさは、想いの深さです。

深ければ深いほど、失った衝撃が大きくなります。

逆もまた然りで、想いが深いほど喜びもまた大きいものです。

良い悪いではなく、陰と陽、
すべてのことには相反する対極の性質が同居しているのです。

しかし、感情から生じるエネルギーを
どの方向に持っていくかは大事です。

復讐に向けるのか、
内に籠ってしまうのか、
車騎星的なコンチクショーパワーとして仕事の原動力にするのか、
調舒星的な伝達表現で芸術性に昇華するのか、
龍高星的な創造力で新しい価値を生み出すのかは、
私達が選択できることです。

以下は、ドイツ強制収容所の体験記「夜と霧」で記された言葉です。

あらゆるものを奪われた人間に残されたたった一つのもの、
それは与えられた運命に対して自分の態度を選ぶ自由、
自分のあり方を決める自由である。（ヴィクトール・フランクル）

可能性を阻害するものは、不安や恐れや絶望です。

恐れをつくりだしているのは、自分の心。

あんな痛い体験をするくらいなら、
これ以上傷つきたくはないから、
対極にある幸せや希望に目を閉じてしまう。

本当に、それでいいのでしょうか。

身体が打ち震えるほどの喜びに、魂が叫ぶほどの感動に、
そむき続けることなどできるのでしょうか。

自分の内なる恐怖を乗り越えられるかが、
人生の道を開いていくポイントです。

人間が見るユメは儚きものかもしれませんが、
だからこそ、強く、美しくあることができるのだと思います。

私達がそう望む限り。

皆様とともに善きユメを見れることを願って。

以上、癸巳月のみで見たポイントです。

ご自身の天中殺や運気など、
個人の宿命によってテーマは変わってきますが、
これらを心に置いてよりよい在り方を探究していただけますと幸いです。