暑さ寒さも彼岸まで。こんな言葉があるように、今年の暑さもやっと鎮まる感じです。
こんな言葉があるということは、この異常気象は、どのくらい前から続いていたのでしょうか。
この夏、去年の夏に競うくらいのきつい夏でした。
湖に石が水平に飛んでいくように、いくつもの壁を越えてきた感じです。
突然の夏風邪で病院に行き、咳と痰の薬を頂いて、2時間近く涙しながらの咳との戦いも一度は収まったものの、咳は完治することもなく8月も続いていました。
でも、あんなにひどくつらい症状に比べたら良くなった方だと、勝手に解釈して病院には行かずにいろんな雑用にいそしむ毎日を暑さの中で過ごしていました。
疲れる体をまだ完全に治っていないな。と思いつつも。
8月の下旬になって、今年の2月に市の肺がん検診で新しい個人病院にかかりました。気管支の病気があるので、定期的に写真を撮ることをお話ししていて、そのことを心配してくださり、わざわざ電話を下さり「ほかの病院で検査をしましたか」と気遣ってくださいました。
地域医療に力を入れている医師の方だと思うので、何百人という患者さんを抱えていると思います。
院長から連絡をもらうのは初めてで、こんな医師がいるのか。と感激に近いものを感じました。秋になったら伺うと連絡を取りました。
そして、その電話の2日後、咳を甘く見ていた私は、血痰を出してしまい、怖くなって7月にかかった病院に行きました。
胸の写真を撮り、若い医師は淡々と、「肺炎です」と告げました。
その病名に驚きました。
熱もないし、動けるし、食べられるし、まさかという感じでした。でも、咳は治らない、胸も苦しいし、疲れるし、十分症状は出ていたのです。気管支の病気を甘く見ていました。
7日間の薬を頂き、兄に連絡し、安静に巣ごもりをするための食材と資金を確保。
不安ながらも動物の動画を見て癒される毎日。
熱がないので食事もできるし、生活はつらくなかったのですが、この病名がショックで。
そして7日後、再び写真を撮ると変化なし。でも、薬のおかげで咳をはじめとした症状が楽になりました。
「薬が効いたのかな」と医師。ここで診察終了です。
「今度ひどい咳が出たら、紹介状を出しますから○○の病院に行ってください」と医師に言われて、ああ、また2年半前に9か月症状もないのに検査を続けていた○○病院に戻るのかと、いささかダークな気分になりました。
出来れば近くの病院で検査を続けて、具合の悪い時は治療をしてもらいたい。
そんな私の気持ちは、呼吸器の病気は専門医の病院に回すというシステムに従うしかないらしいです。
兄曰く、「毎日行くわけじゃあないし、3か月に一度の検査だろ」と言われると、「そうか」と思えたりしました。
気持ちがわかりあえて、信頼できる医師に出会えることは、どれほど救われることなんだろうと思います。信頼はメンタルの特効薬です。
9月も半ばを過ぎて、ようやく体も安定してきました。でも、これから寒くなるので、気を抜かないように。私の体の異変を甘く見ないように。
ちょっとうれしいこと。徹子の部屋に出ていた、ミュージシャンでピアニストの藤井風さんを知り、なんか心が躍る人に出会えた感じです。岡山出身の28歳。徹子さんと意気投合した二人の会話が心地よかったです。
秋ですね。柿と葡萄を食べよう。