新聞を見ても不穏な事件や出来事がまかり通り、その世界に無関係な人は、何も知らないままでいられる世の中なのだと思います。

人生で経験することは、ほんの一部に過ぎないんだろうなと。

 

朝ドラ「虎に翼」にも自分の生きてきた人生は、あんたらとは違う。怒りをぶつける主人公・寅子の勉強仲間。

 

私も仕事の場で80歳代の語り部の女性に、「あなたは人生のどん底を見たことがないでしょう」と、藪から棒に言われて、あぜんとした。

返す言葉がなかった。

「はい見ていません」そう断言しても、いかがなものか。

ここは無言で通り過ぎよう。

 

比較にはならないと思いますけれど、もう長いこと、しつこい訪問者に気持ちを掻き立てられることがあります。

尋常ではない行動に、考えても答えが出ない。

誰かに話しても、「熱心な人だね」と言われて、そんな解釈があるの。

結局は他人事です。解決策は自分で決めるしかないのです。

 

そして、その理不尽さや不安は、怒りに変わる。俄然腹が立ってくる。

対峙しないと決着はつかないだろう。そこにたどり着く。

 

その対峙に至るまでの度胸を養うために、猫の動画で癒されまくり、食べる気もないデザートの写真を見ては「へー」と、自分の中の精いっぱいの気持ちを味わう。

普段は食べないデザートを買い、冷蔵庫に忍ばせる。

お目当てのドラマを見ることを楽しみにする。

ここさえクリアすれば、今のところ平穏なのに。未来が見えたらいいのに。

なんて逃げの境地に向かう。

10年以上前、ある勉強会で知り合った男性が、リーディングをしてくれて、私の前世を教えてくれた。とても興味深い内容だったけれど、その時に、私も他者の過去や未来のリーディングが見えるようになり、しばらくの間は友達の未来を見ていたこともあった。でも、誰の未来でも、それを伝えることがいいことだとは思わなくて、やめてしまいました。今は見えません。能力消滅状態です。

未来に頼っても仕方ない。今を楽しく生きるほうがいい。

気持ちの栄養になるものの力を借りて。

バランスとらないと、人は一人では生きていけないものだと思うのです。

腹立つ。ここ大事です。