明けましておめでとうございます。

 

今年はいつになく、頭の中が真っ白な年明けの感じです。

なんか、からっぽで、これから一年かけて、うれしい知らせを受け取るスペースを作っているような。

そろそろだよな。

もう始めないとな。

そんな感覚なのかもしれません。

 

お正月のお節料理とは縁のない食生活を過ごして、あえてこれでいいと自分の気持ちに承諾をつけている感じ。なんかかたくなな。そんな気持ちもするけれど、そのままにしています。

 

ものすごく珍しく奇跡に近いほどの出来事が、兄嫁からの年賀状が届き、自分たちの家に来てみませんかとのお誘い。

いや、ドッキリ。

でも、私はいけません。

3人の関係の中で、隠し事が多すぎて会いに行っても、取り繕いながらの会話しかできない。

両親と一緒の時も同じで、長いこと「話してはいけない事の戒厳令を兄は毎年暮れになると、母に連絡してきました」

その戒厳令を守ることで、兄夫婦の関係は保たれていたのかと思います。

とてもささやかなことですが、オープンな関係ではなかった時期を長く過ごしてきました。

 

いつしか年を取った母は、1年に1度しか帰らない息子といろんな話がしたくて、ついに、一人で帰ることをせがみだしました。

それから数年後からは兄は一人で帰るようになり、兄嫁は会うこともなくなり、両親が体が弱りだしてからは、何の連絡も取ることもなくなりました。そして葬儀の時だけやってきました。

私はほんとに許せなかったけれど、それを拒む気力もなかった。

 

長年両親がやってきた、話したくても話せない息苦しい関係を、私はする気持ちはありません。

だからどんなに時が流れても、消えない気持ちは消えない物です。

 

12月30日に「Dr.コトー診療所」の映画を観てから、映画関連で役者・吉岡秀隆さんの対談番組を何本か見ました。

暮れから正月にかけて、吉岡さんに時めきながら、この人の作品を見直そうと意識することを新たにしています。

私の中の一押しの役者さんです。その人の活躍とともに、生きてみる。

人に時めくのも久しぶりです。

子どものころから名優と言われる役者さんたちと共演して、48年間どんな気持ちで役者を歩んできたのかを聞くと、吉岡さんを見続けたいと思える一年の始まりです。

 

好きなことに出会う。好きな人を再確認するっていいですね。

誰かを意識することの大切さに、温かい明かりをともしてくれた感じです。