サンタさんに願い事をするとサンタさんからのお手紙が届く。
願い事は、健康と叶えたいことに向かう力。
この1か月余りの間、想定外の通知が届き、検査三昧の日々を過ごしていました。
ときどき受けていた市の検診に今年も行きました。毎年「問題なし」の葉書が届いていたのに、今年は肺がん検診で異常あり再検査の通知が届いてしまいました。
さて、どうしたものか。初めてのこと、想定外のことに戸惑いながらも、10年来お世話になっているかかりつけ医の病院へ行き、主治医が肺のCTを撮りましたが、専門外なので診断がつかなくて、放射線科の医師の意見を聞くことに。
そして翌週に放射線科の医師の所見と言っても、6行程度の文面を内科の医師が、「なるほど」と読みながらも結局、診断名もつけられないので、今度は呼吸器内科の専門医のいる国立の病院へ行くように言われました。
ここまでに4名の医師がかかわっています。
2度のレントゲンを撮り、また別の病院に行きレントゲン撮影。
一枚のレントゲンを共有しようという気持ちはないらしく、また別の医師が見れば、その医師の判断に任せるらしいのです。すでに医療費は紹介料を含めて1万円近くかかっています。
そして、次なる病院に向かい診察を受けると、初めて向き合う医師は、心なしかイライラしています。
紹介状の中には、5行程度の文面の症状を書いたメモ程度の所見があるのみで写真のデータもない状態です。
一枚のメモ紙を指に挟みゆらゆらさせながら、
「写真もなくて、これだけで診断しろというのは」
ごもっともです。と私は思いました。
そして、医師は丁寧な口調で言いました。
「前の病院で撮った写真のデータを借りてきてくれませんか。まだ1週間前なので、症状も変わっていないでしょうし、また写真を撮るとお金もかかりますから、言いにくいなら、私の方でお手紙を書きます」
もちろん借りてきます。私は即答しました。医師の対応はまともです。
その日のうちに前の病院に連絡すると、木曜日のみ診察日の主治医とは、その日しか連絡ができないといわれ、主治医の許可がないと写真は渡せないといわれる始末。
ここで引き下がるわけにはいかないのです。
なんとかほかの方に許可が出るようにご相談ください。とお願いしたところ、病院の代表に話してみます。ということになり、結局は写真のデータを借りることができました。
そして、国立の病院へ向かいました。それからは着々と、検査結果待ちの対応になりました。
病気としては、それほど深刻ではなかったものの、なんか思わぬ出費と、私の体の中で、隠れていた小さな病の部分を知ることになりました。
ここで考えたのは、国はかかりつけ医を持つことの必要性を叫んでいますが、医師は個人病院をのぞけば、1週間に1~2度の診察が通常の病院は多いです。この状態で、いろいろな病院で一人の医師が派遣ドクターのように、たくさんの患者を抱えていても、結局は急な病状の時には、主治医には見てもらえないのが現実だということです。
地域医療の仕組みを絵に描いた餅のごとくに示していても、機能していないじゃあない。
両親の時にいやというほど、味わったのにまた思い出しました。週1のかかりつけ医は当てにできない現実を再確認して、
ささやかな覚悟を持とうと思いました。そして日本の医療に総合医の存在が増えることを願います。
連携が取れている医療の構図があれば、大きな病院に患者が集まらなくても済むと思います。
少しずつでも、今の医療界の構図を変えようと提案している医師の方たちもいます。日本の医療は素晴らしいといえる時代が来るといいです。
自分の体を再確認して、健康でいようと思います。そして、叶えたい道を歩ける力をどうぞ、サンタさん私に下さい。
メリークリスマスの日に届きますように。
