石井ゆかりさんの星占いが好きだ。文章が心地よくて好きなんです。

今年の私は、過去と向き合うらしい。そして3年かけて、新しいスタートに向かうらしい。

 

毎年付けている手帳が、すでに10年以上処分せずに持っている。

40歳代の後半から、元気だった両親の様子が変化してきた。その記録が、手帳に記されている。

しかし、そんな中でも、私は仕事を続けたり、勉強を続けたり、セミナーに行ったり、「よく出かけられたな」と今は思う。

逃げ出すことに、力を注ぎ続けていたのかもしれない。

 

もっとそばにいてあげたらよかったのに。

 

今は後悔の気持ちでそう思う。

 

認知症が始まっていた母は、帰りの遅い私を家から2分ほどにあるバス停まで、パジャマ姿にコートを着て迎えに立っている。そんな母の姿を見つけると、すぐに下りて母のところに駆け寄るけれど、あたりは暗く、私の顔を見ても、ぼんやりしている。

「寒いのに待っていたの。帰ろう」

にこりと笑う母と、どぼとぼと家路に向かう。

玄関の鍵は開いたまま、父は台所で洗い物をしている。

「一人でバス停にいたよ。危ないよ」と父に言えば、

 

「止めても行くから」とそっけない言葉。

 

居間に引いた布団の上にポツンと座る母、

「帰ってきたから、もう寝て大丈夫だよ」

そして母は布団の中へ。

 

バス停に立たないときは、私が帰ると、ドアを開ける音でパジャマ姿でとんでくる。

 

耳の遠い父は、「よくわかるね。僕には聞こえない」

 

「もう寝ようね」

 

10年以上前のことでも、鮮明に思い出す。辛い。申し訳ない。ごめん。もっと優しくしてあげればよかった。なんか無性にじんとくる。

 

亡くなった人には、なすすべがない。戻れない時間にどんなに思いをはせても、どうしようもないことはあるのだから。

 

だからかなぁ。今でも頻繁に両親が夢に出てくるのは。

 

昨年、取得した認定資格。何も生かせないまま1年が過ぎた。資格は取っても、実務経験がないと仕事にならない。

 

今年は勉強を再開する。

本を読む。

認定を取るために猛ダッシュで単位を取ることに夢中だったのが4年前。あのパワーはどこから湧いていたんだろう。その後たびたび体調を崩し、ようやく試験を受けられて合格のテープをきれた。

すっかり本を読むことも実技もしていない。

 

今年は本を読む。

スタートラインに立とう。

 

過去と向き合う時間で、心に湧いてきた一つの目標です。