おめでとうございます。

七草が終わり、緊急事態宣言発令の初日。

めちゃ寒いけれど、良い天気です。大雪で大変な思いをされている地域もあるので、この寒波が過ぎ去るまで気がかりです。

 

さて、昨年の31日。初めての無観客の紅白歌合戦。ここ数年は、ほぼ最後まで見ることもなくなりました。

観たい気持ちも薄れてきました。

午後7時ごろ過ぎにお風呂に入り、冷え冷えした部屋で、風呂上りに体を少しクールダウンして眠る方が、熟睡できると言われています。約1時間半程らしいですが、今の季節では、とてもそんな起きていられません。

 

紅白の番組を付けると、今まさに五木ひろしさんが、記念すべき50回目の出番を迎えていました。

母は五木ひろしさんが好きで、7回以上は、コンサートに連れて行きました。

渋谷公会堂、新橋演舞場、明治座ほか。コンサートを探し、予定を組み、チケットを調達し、同行して家まで到着する。この一大イベントを繰り返してきました。我ながら上出来の娘です。

 

生のコンサートとお芝居は確かに楽しかったです。

 

母と私が家を留守にすることで、父にとっては、その一日が天国のような時間なわけです。

(父は自家営業なので、母とずっと一緒に暮らしてきました。)

ものすごくうれしそうに「行っておいで」と父は言いました。

 

コンサートが終わると、都心のデパートで、父の好物のお弁当や食材を買い込み、父待望の豪華な夕食へと続きます。ここですべてのイベントが終了します。

 

年2回の母と娘の旅行を含めて、母待望の娘まかせのイベントのたびに父は、とびきりの笑顔で「行っておいで」と言います。

 

風呂上り、そんな母の大好きな五木さんの出番にチャンネルを合わせたのは、母の遺影の念力のなせる技です。

 

このタイミング、さすがに、母の存在感に、今年も守ってください。一所に見ようね。

 

「山河」の歌を聴いた年の瀬でした。

 

2021年。今年は旅に行く。そんな気持ちがふと思い立ちました。

30代後半からは母との旅行ばかりでした。

両親が亡くなった後は、とても一人で旅をすることが出来なくて。

何故か怖くてできなくなっていました。

 

それが不思議と、学び続けているカウンセリングの講座が地方にある時は、自分の中で「勉強」と言う付加価値を付けられるのか行くことが出来ました。これがホント不思議です。火事場の馬鹿力なんて言葉に匹敵するのかどうか。例えが正しくないかもしれませんが。人間の行動力は、まさに認知の歪みなのかと感じます。

やはり、認知行動療法は効果があるのかな。

 

でも、単純に遊びの旅行はいまだに行けません。ここには行けない鍵があるんです。私の心にしみこんでいる行動を変えられない鍵が。

電車に乗るのもドキドキするくらいの時があります。

母が亡くなってから体調を壊すことが続いてから、近隣でも電車に乗ることもなくなり、コロナの去年は、家にこもる暮らしが多かったこともさらに拍車をかけていたと思います。

さすがに、このままだとまずいな。と感じていました。

パニック障害的な感じを自分の中に見た感じでした。

 

これは少しづつ外に一人で行くことに、なれないと、どこにも行けなくなる。

まずは歩く事から始めよう。30分から1時間の買い物で歩けるようにしてきました。

お墓参りも初めて1時間かけて歩きました。

行けるかも、焦らずに少しづつ。

 

そして年明け。

 

今年は仕事しよう。テーマを決めて取材旅行を組み立てて進めよう。

旅に行こう。母と行った長野善光寺に行こう。

 

そんな思いが頭に浮かんだ新年の始まりでした。

心にピタッとはまった鍵を今年は緩めて、見事抜けることを願いつつ。