遠くから声が聞こえる

昔から

繰り返し聞こえていた

「声」




「誰だ?」



問いかけても

答えなど

ありはしない…







ひとりは馬上から…

ひとりは炎の向こうから…





馬上の男は

中世の騎士のような

鎧を身に纏い

片手に手綱

もう片方は、サーベルを握っている

まるで

戦闘の最中…





その男は

凛とした力強い眼差しで

僕に、こう告げる…





「考えるな」

「感じろ」と…





もう一人は

御老体


焚火の炎の向こう側で

赤く照されている…


薪をくべながら

嗄れ声で放つ言葉



「考えるでない」

「感じるのじゃ」



二人の男が


「伝えたい」言葉


二人の男が


「伝えてくれた」言葉



感じたままの

僕の背中に

手を差し伸べて…




強く、優しく

ありのままの姿で

寄り添ってくれている



本能のまま

感性を信じよう


ありのまま

それでいい👍