手術翌日の21:30。消灯時間が過ぎて横に
なるが、右の背中が痛くて眠れない。
すでに点滴での痛み止(麻酔)は止められた
ので、飲み薬を服用するがまるっきり効
かない。体を起こしていれば少し楽に
なるが動くと激痛が走る。昼間とは天と
地の差だ。真夜中過ぎまでは頑張ったの
だが耐えきれずコールボタンを押した。
すぐに確認をとってくれて、痛み止の注
射を打ってくれた。しばらくの間、痛み
のある背中を手を当てて擦ってくれたの
だが本当に痛みが和らいでゆく。
あの真夜中の手の温もりを忘れる事はな
いだろう。まさに「手当て」だ。
彼女達の努力が僕らの命を繋いでくれ
ている。