南半球とアメリカ、カナダを周ったところで、フランスのロワールに戻ってきました。
ロワール川流域が他のボルドーやブルゴーニュと違うところ、それは、ボルドーACやブルゴーニュACといった総称的な地域呼称がないことです![]()
ロワールという名前が入るACは、ロゼ・ドゥ・ロワールとクレマン・ドゥ・ロワール。しかし、この生産は、それぞれアンジュー地区とソミュール地区に集中しているため、ロワール全域で造られているというものではありません。
ロワール全領域をカバーしているのが、IGPのヴァル・ドゥ・ロワール。
ロワール川は、全長が1000kmと長いため、同じ流域のブドウ栽培地同士でも気候に変化が加わります。大きく見ると、中流域の栽培地は冷涼な大陸性気候、下流のアンジュー地域やナント地域になると、大西洋の影響で海洋性気候となります。
ロワールといえば・・・シュナン・ブラン
トゥーレーヌおよびアンジュー・ソミュールの二つの地域で辛口・甘口、発泡性・非発泡性の最高品質の白ワインに使われています。
シュナン・ブランって辛口から甘口、発泡から非発泡までとても表現力に富むブドウなのですが、それは、一つの房であっても一粒ごとの果実の完熟度が異なるからです。
おー、こういうのって、ジンファンデルもそうでしたねー。
つまり、多様なスタイルは、摘み取りをする時期にどのレベルのブドウを摘み取るかによって変わってくるということです。
収穫時に成熟していない果実を除かないと、ワインに葉のような青臭さが残ります。それを防ぐため、何回かに分けた収穫を行っているんです。すごく手間がかかっていますね。
成熟しきっていないブドウ果は、発泡性ワインに使用されます。
ブドウ成熟度の高さによって、非発泡性の辛口、ミディアム、甘口ワインが造られ、甘口になると貴腐の影響を受けた果粒や日照によってしぼんだ果粒(パスリヤージュ)も使用されます。
シュナン・ブランは長期熟成が可能なブドウ品種なのですが、若いときには、リンゴやエキゾチックフルーツ、オレンジマーマレードなどのような香りを持ちますが、熟成がすすむにつれて、より重厚でまろやか、ハチミツのような風味がでてきます。
シュナン・ブランってお店でなかなか選ぶ機会が少ないブドウ品種であるとは思いますが、ウニや蟹ミソなど甲殻類の濃厚なソースを使ったお料理に最適ですよ。