カナダといえば、アイスワインを思い浮かべる人も多いと思いますが、ヴァラエタル・ワインやブレンド・ワイン生産量も増加しています。
カナダの原産地統制呼称(AOC)に当たるものは、ワイン卸商品質同盟Vintners Quality Alliance(VQA)です。
このVQAが原産地呼称の境界を設定したり、ブドウ栽培やワイン醸造の基準を定めています。かつてのカナダはラブルスカ種のワインの生産が大半を占めていましたが、現在ではラブルスカ種はVQAの認定を受けておらず、それ以外のハイブリッド種および、アメリカ系ブドウ品種はVQAを名乗ることができます。
VQA基準で認定されているワイン産地は二つ。
・オンタリオ州
・ブリティッシュ・コロンビア州
原産地表記が、州別に違ってくる部分があるのでチェックしておいてくださいね。
オンタリオ州は、アメリカ、ニューヨーク州の北。女の子だったら、一度は読んだことあるんじゃないのかな、プリンス・エドワード島って、赤毛のアンの題材にもなった場所です
オンタリオのナイアガラ・ペニンシュラはアイスワインが有名。ここでなぜアイスワインが造られているのか。これは、大水塊の影響で温暖な気候が保たれ、ナイアガラ断崖の形状が循環気流を生むことから、春の霜害やカビ病による被害が最小限に食い止められ、更に、生育期が秋まで引き延ばされているためです。
リースリングがよく育ち、リースリング以外のブドウ品種として重要なのが、ヴィダル種。ヴィダルはユニ・ブランと清ベル4986をかけあわせたもので、非常に丈夫な品種です
辛口ワインとして使うと個性を発揮しないけれど、アイスワインは上質なものとなります。しかし、リースリングのアイスワインのように酸味や複雑なアロマ感は得られません。
オンタリオ州は、リースリングやヴィダル以外にも、シャルドネやピノ・ノワール、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロを使ったヴァラエタル・ワインやブレンドワインも生産されていますよ![]()
一方、太平洋側に位置するブリティッシュ・コロンビア州。ここで覚えなくちゃいけないのは、『オカナガン・ヴァレー』![]()
ブリティッシュ・コロンビア最大の地区でヨーロッパ系の品種を栽培しています。
オカナガン・ヴァレーは、二つの山脈に挟まれており、雨陰の影響を受け、年間平均降雨量が極めて低い半砂漠環境です
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南北に広がるこの産地は、南部が温暖な一方で、北部は比較的冷涼な大陸性気候。
こちらでもアイスワインは造られているのですが、年間平均気温が低い地域ではありますが、7~8月の平均気温は30℃、つまり今時期の日本くらいまで上がり、緯度が高いことから、ブドウの生育気を通じて日中の時間が非常に長く、これが昼間の光合成の時間を長くして、ブドウの成熟を促しているのです。
湖があるため、極端な気温の高低はなく、しかし、冬季には長期間にわたって気温が0℃を大きく下回るため、アイスワインができるんですよ~。
オカナガン・ヴァレーでは、近年、ピノ・ブランやソーヴィニヨン・ブラン、ピノ・グリ、リースリング、ゲヴェルツトラミネールなどの品種が成功しているそうです。
より南にいくと、ピノ・ノワールやカベルネのブレンドワインが成功しているみたいですよ![]()