ポルトガル③ | 幸せな畑の幸せなワイン

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人と世界をワインでつなげたい!そんな思いで書いている、ワインアドバイザー・薬剤師ラムの徒然日記です。

バイラーダDOCは、ダンと大西洋に挟まれた地域で、土壌の大半が石灰岩を多く含む重い粘土質。温暖な気候で、冬は雨が多く、夏暖かい。



バイラーダは、もともと非常にタンニンが強くて酸味も高いワインが造られていましたが、今では最新の醸造技術を用いて、ソフトでフルーティーな早飲みワインや長期熟成に適したワインなど幅広く造られています。




この地域もはやり赤ワインで知られているのですが、バガと言う品種。厚い果皮を持ち、濃い色合いで高いレベルのタンニンや酸をもち、優れたものはイタリアのネッビオーロのイメージに近いようなのですが、このバガ以外にも


・アルフロシェイロ

・カマラーテ

・カステラン

・トゥリガ・ナショナル


が高品質ワインにとって重要なブドウ品種となっています。



バイラーダは、赤ワインだけが有名なのか!?と思いきや、ここは発泡性の白ワインでも知られる地域です。ビカルという白ブドウ品種を使った非発泡性ワインもありますよ音譜





ポルトガル南部は、なんといってもアレンテージョIGP。『テージョ川のかなた』という意味をもつ、アレンテージョは過去20年で重要なワイン生産地になっています。




この地域は、大陸性気候と地中海性気候の両方の影響を受け、降水量が非常に少なく、夏は非常に暑い地域になっています。



典型的な赤ワインは、アラゴネス(=テンプラリーニョ)、トリンガデイラ、カステランから造られます。アレンテージョのワインは、若いときは色調が深く、熟した果実風味が強いワインですが、タンニンは柔らかく味わいはフルボディ。



ここでは白ワインも生産され、アリント、アンタン・ヴァス、ロウペイロから蜂蜜の香り高い白ワインが造られています。




ポルトガルは、ポートワインのところでもう一度復習しますよ~。