ポルトガル② | 幸せな畑の幸せなワイン

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人と世界をワインでつなげたい!そんな思いで書いている、ワインアドバイザー・薬剤師ラムの徒然日記です。

そんなポルトガル、結構土着品種が多いのですビックリマークDOCを見ながら、土着品種も一緒に見ていきましょう。



まずは、ポルトガル北部。ヴィーニョ・ヴェルデDOCは、ポルトガル最北部、大西洋寄りの広い地域で、全国の10%を占める一大ワインの生産地です。



標高は100~175m、ここで特筆するのは、平均1200mmに達する年間降水量です雨冬と春に雨が多く、最も暑い時期は雨が少ない。




この地域で育てられたブドウ品種は、何世紀にもわたって栽培されてきたもので、伝統的なヴィーニョ・ヴェルデの白ワインは、薄いレモン色で、酸味が強く、アルコール度数が低い(8.5%~11.5%)





白ワインは、ロウレイロ、アリント、トラジャドゥーラ、アベッソ、アザルといった地元品種から造られています。伝統的に、これらのワインは、小さな泡の感覚を持ち、爽やかな風味を強調しています。





ガリシア地方のリアス・バイシャス同様、アルバリーニョを使って造られたワインもあり、アルコール度はやや高め。(11.5%~14%)熟した熱帯果実のようなアロマを呈していますねこへび




ドウロDOCは、ドウロ川に沿った山間の地域で、周囲を標高1000mに近い山々に囲まれた地帯です。ワイン生産の指定地域としても世界で最も古い地域になります。



このドウロDOCは、東部と西部で気候が違って、東部は暑い大陸性気候(年間降水量約400mm)、西部は暖かい海洋性気候(年間降水量約900mm)。スレート状の片石の土壌。(水はけがよく、夏には十分な湿度を保ち、日中蓄積された熱を涼しい夜の間に放射する)



ポートワイン用のブドウが多く栽培されている地域で、重要なのは5種だけひらめき電球

・トゥリガ・ナショナル

・トゥリガ・フランカ

・ティンタ・ロリス

・ティンタ・バロッカ

・ティント・カン



この中でも最良なのは、トゥリガ・ナショナルビックリマーク




ドウロは、ポートワインの生産が多く、それが代表的なワインになっているため、そうではないテーブルワインの存在に気付かれることが少ない地域になっています。




緯度が高く、更に標高も高いこの地域では、酸味に特徴があるエレガントな味わいのワインも生産されているんですね。




高い成熟度に達する区画のブドウは、ポートワインの生産に使われますが、適度に熟し、生き生きとした酸味を呈する果実ができる栽培区画は、ドウロDOCに使われます。




ダンDOCは、ドウロ川南方の大西洋とスペイン国境の丁度中間に位置していて、こちらは比較的なだらかな丘陵や斜面に植栽されています。




標高200~400mで花崗岩の台地にあります。冬は、寒くて雨がち、夏は暑さと乾燥で昼夜の気温差が激しいこの気候から独特の高品質ワインが生まれています。




トゥリガ・ナショナルを中心に、ティンタ・ロリス、アルフロシェイロ、ジャエン(スペインのメンシア種)などが作付されていますぶーぶー




ダンといえば、赤ワインのイメージを勝手に持っていたラムですが、白もあったのです汗赤は繊細かつ熟した果実のアロマを有し、柔らかいタンニンと強い酸味のバランスが取れた長期熟成可能なワイン、白はミディアムボディで爽やかな強い酸味をもった個性豊かなワインが造られています。




ダンで最も一般的に栽培されている白ブドウ品種は、エンクルザードです。