ロワールも、西へと進んでいきますと、アンジュー・ソミュール地域が見えてきます。
この地域は、もはや大陸性気候よりも、海洋性気候となり、冬は温暖で湿度が高く、春は早く訪れ、生育期間は長くなります。そして、暑い暑いといっても、30℃を超えるくらい。日本の夏のが暑いです・・・
こちらの地域になりますと、赤、白、ロゼがほぼ、同程度の割合で造られてきます。最高品質のワインは・・・・川の南側から生産されていますよ
アンジュー・ソミュール地域の東に位置するのが、ソミュール。ここでは、シュナン・ブランを使った白ワインが辛口から甘口まで造られています。この地区の最良の赤ワインを生産しているのは・・・
ソミュール・シャンピニー
そして、ラムは知りませんでしたが、ソミュールは発泡性ワインの重要な生産地なのだとか。へぇ~
お隣のアンジューは、赤、白、ロゼワインを生産し、ここで注目すべきブドウ品種は、はやり、シュナン・ブランとカベルネ・フラン。
どこも同じだね
しかしですねー、アンジュー地区のみで見られるブドウというのがありまして、それは、
グロローこれチェックですよ。このグロローだけ覚えててもだめ。ロゼ・ダンジューと一緒に覚えましょう。
アンジューといえば、ロゼワインなのですが、その甘辛度合いも様々。
最も品質が高いのは、カベルネ・ダンジューで、カベルネ・フランとカベルネ・ソーヴィニヨンから造られていて、常に半甘口。
甘さが少ないのが、ロゼ・ダンジュー。さっきいった、グロロー主体のロゼワイン。
ロゼ・ドゥ・ロワールは、常に辛口なロゼワインで、ブレンドとしては、カベルネ品種を30%以上含まなくてはならなくなってます。
そして、この地域は、貴腐ワインが造られることもあるのですが、生産しているACは、コトー・デュ・レイヨン、カール・ド・ショーム、ボンヌゾーの3つ。ラムも3つ丸覚えしてたけど、実は、好条件がそろっているのは、カール・ド・ショームとボンヌゾーなんだって・・・それは、お値段にも反映するということですな。
これらのACワインを見つけた場合、チェックしておかなくちゃ。
最後に、サヴァニエール。ここは、ロワールを代表する辛口白ワインの産地。もちろん、甘口も造られていますが、ニコラ・ジョリーが単独所有してるのは、サヴァニエール・クレー・ド・セランです。
このサヴァニエールの特徴は、フルボディで複雑なワインができる場所。酸味が強いため、若いうちよりも、10年以上瓶内熟成させると、ハチミツとスモーキーなミネラルが幾層にも重なった素晴らしい風味を発揮するようになります。
もちろん、若い時期から楽しめるワインもありますから、10年も待てない―って場合は、大丈夫ですよ。