ワイン醸造の中で忘れてはならないのが、シュル・リー。なんだか、どこかで見たような・・・![]()
これは、ソムリエ教本のロワール地方のところに出てくるのですが、酸味が生き生きとした軽快なワインを造る技法です。ロワールのミュスカデというブドウ品種から造られたワインのエチケットに、このシュル・リーという名前が書かれていることがあります。
通常、ワインを熟成させる場合、澄んだワインにしてから樽、あるいはステンレスタンクに移して熟成させるのですが、ワインの発酵が完了しても、酵母の死がいなどの澱と一緒にしばらくつけておく、というやり方をするのです。
シュル・リーするメリットは、酵母が自己分解を起こして、アミノ酸が放出される結果、ワインのボディが強調され、酸味によるフィニッシュのシャープさが柔らかくなること。また、イースティでトースティなアロマがワインに溶け込みます![]()
いや~、酵母って最初から最後まで頭がさがるいいヤツですね~。
ロワールのペイ・ナンテ地区で多く栽培されるミュスカデ、というブドウ品種は、とっても淡泊なブドウ品種であるため、このシュル・リーを行うことでワインのボディに厚みをもたせるのです。
ミュスカデを飲まれるときには、ボディに注意してみてくださいね。
さてさて、このシュル・リーとエチケットに記載するためには、澱をそのままの状態にしたままで最短でも翌年の3月1日まで保存されなくてはなりません。そして、シュル・リーのボトリングは翌年の6月30日までに終了する必要があるのです。
ロワールのペイ・ナンテ地区のワインが全てシュル・リーというわけではないのでご注意を。
また、ミュスカデのシノニム、『ムロン・ド・ブルゴーニュ』も覚えておいてくださいね。