フランスのボルドー地方のワインって、フランスの中でもAOCの数が最も多いし、有名なんで真似したくなりますよね。
って真似したのがアメリカ![]()
今日は、ちょっと横道にそれて、フランスとアメリカをくっつけてしまいますね。フランスのAOCで頭がいっぱいになっている人がいたら、ここで一休みしましょう。
ニューワールドと呼ばれる国(チリやアルゼンチン、オーストラリアやニュージランド、南アフリカやアメリカなど)では、フランスのワイン造りをもってきて、その後自国に合うようにしていった、経緯があります。なので、土着のブドウ品種が栽培されているというよりも、ヨーロッパで栽培されているブドウ品種が栽培されている、といった感じ。
カリフォルニアでボルドーブレンドを真似したワインを、メリテージ・ワイン(Meritage=MeritとHeritageを合わせた造語です。)というのですが赤ワインは、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、カベルネ・フラン、マルベック、プチ・ヴェルド、サンマケール、グロ・ベルド、およびカルメネールを2種類以上ブレンドすること、白はソーヴィニヨン・ブラン、セミヨンおよび、ソーヴィニヨン・ヴェールを2種類以上ブレンドすることが義務づけられています。
そうではないものをアメリカではバラエタル・ワインといいます。バラエタル・ワインは、ブドウ品種をラベルに表示したワインです。
フランスやヨーロッパのワインは、ミュスカデなど稀な例外を除いて、生産地あるいは所有地もしくは、所有者のとしてワインが知られていて、どのような品種から造られているのかにはほとんど関心がもたれてきませんでした。
そこをアメリカがヨーロッパの品種を使って、ワインを造り原料ブドウ名をラベルに記載するというコンセプトを生み出したのです。
この表現方法があまりにインパクトがあったため、世界のワイン生産国に激震を与えることになるのです。
さて、このワイン法が後に曲者となるのですが、フランスのボルドーでは各シャトー毎に使用されるブドウ品種のブレンド率が異なります。ですから、ワイン法も○○というブドウ品種を○○%使わないとシャトーの名前を名乗っちゃだめよ、という規制はないのです。
がしかしアメリカ、カリフォルニア。
州名を表示するためには、その州で栽培されたブドウを100%、郡名なら75%以上、政府公認ぶどう栽培区画(AVA)は85%、ヴィンヤード名は95%使わないといけないんです![]()
受験生の皆さん、このパーセンテージ覚えなくちゃいけないですよ。
アメリカは、カリフォルニア、オレゴン、ワシントンと州によって微妙に違うので、気をつけてくださいね。
さあ、このワイン法を守ろうとすると、自分達の思うボルドーブレンドにならんじゃないか
という現実があったんですね。
それで生まれたのが、メリテージ・ワイン。そんな州の名前とか、AVAとか名乗らなくてもいい、自分たちの造りたいワインを造るんだ~
となったわけです。
ヨーロッパの高級ワインは、どの地区で生産されたものなのかによって、ランクが決まっています。ボルドーのメドックの格付けなんか、1855年から変わってないんです![]()
カリフォルニアにはそんな伝統による拘束がないため、異なった醸造法やスタイルの違うワインをどんどん造る風土ができた、ってわけです。
そして、1975年
パリで開催された比較ブラインド・テイスティングで、ナパのスタッグスリープ・ワインセラーズのカベルネ・ソーヴィニヨンとシャトー・モンテリーナのシャルドネがフランスの一流ワイナリーを抑えてそれぞれ1位となり、カリフォルニアワインを国際的に認知させることになったんですね~![]()
詳しくは、わたしのワイン関連DVDの『ボトル・ドリーム見ました』に書いてありますよ~。