ちょっと変わったワインのお話。ちなみに、年内に入荷予定の自社ワインです。
それは、ブログに何度も出ているオーストリアのワインの造り手、フレッド・ロイマーさんが造ったオレンジワイン。
このワインは、オレンジワインというのですが、オレンジの果汁を発酵させてるわけでも、赤ワインと白ワインを変にブレンドさせてるわけでもなんでもないのです。使っているブドウは白ワインを造る、白ブドウ品種
でも、色はオレンジ
なんだ、それ・・・
今日は朝から、なんだそれの連発![]()
通常ワインを造る場合、密閉した空間を作り(酸素の少ない状態)、そこで酵母菌が糖分を食べて、結果的に二酸化炭素とアルコールができるんですね。
白ワインは、白ブドウ品種から造られるのですが、工程を説明すると、白ブドウの果汁だけを取り出して、それを発酵させたものが白ワインなのです。でも、オレンジワインは、この果汁だけではなく、ブドウの皮や種と一緒に漬けこんだりするのです。
で、なぜにオレンジになるのか![]()
ということですが、オレンジワインの場合、ブドウも果汁も種も皮もごっちゃになった状態で、ありえないくらいの時間ほおっておくのです。通常、ワインは密閉した空間で行いますが、このオレンジワインの場合は、密閉させない
酸素と仲良しのワインなのです。
そして、ブドウの果汁も種も皮もごっちゃごちゃにした状態をありえない時間、酸素の下で置いておくと、皮や種から色んな成分が出てきて、結果的にフルーティーというよりも、スパイシーであったり、酸化のニュアンス(シェリーっぽい)、濃縮感があって、複雑なワインになるそうです。(まだ飲んでいないのでイメージですが・・・)
なんでこのオレンジワインを造ろうなんて、しかも、ゲミシュターサッツってエチケットには入ってるし
ぎもーん。
ゲミシュターっていったら、あの、同じ畑で色んなブドウ品種が栽培されてるあれじゃないですか。このワインの場合は、そんなにごちゃごちゃしてなかった、グリューナー・ヴェルトリーナーとリースリングだけ。
オレンジワインって、ワイン発祥の地、グルジアでも造られていた、由緒あるワインなのです。4500~5000年前から造られている。そして、あのカエサルも飲んだとされる(ほんとか
)ワイン。
実は、なぜこんなワインが造られていたのかというと、それは、漬け込みの作業、これを醸しというのですが、この醸し(マセレーション)をしている間に、ワインの酸化を防ぐ物質、硫化物ができるからなんですね。それを昔の人がどうやって知ったかはわかりませんが、天然の防腐剤として、この硫化物がいいぞと。じゃあ、醸すかと。このオレンジワインが造られた背景には、そんな、理由があると言われています。
ふーん。
そして、このオレンジワイン、世界のソムリエの間で賛否両論なのですが、実際には90年代から、市場にはこういったワインが見られるようになったとか。始まりは、イタリア。そして、今では、クロアチアやスロヴェニア、フランス、カリフォルニア、ドイツ、オーストリアでも造られてる![]()
造られている場所というか、国によって使っているブドウ品種は異なりますが。
カリフォルニアはソーヴィニヨン・ブランやシャルドネ、フランスは、ルーサンヌ、ロール、グルナッシュ・ブラン、イタリアは土着の白ブドウ・・・という感じです。
このオレンジワイン、自分で今日調べてて、需要すくなそーって思っていたのですが、だからまさに、『クールでオタクで変わってるワイン』なんだ、と腑に落ちました。ちなみにこのネーミング、オレンジワインのことを語ったサイトで書かれていた、オレンジワインのコンセプトでした。
そしてですね、あまりに普通の白ワインとは違うので、一緒に飲む人や飲む場所を選びます。
何かいつもと違う体験をしたい人必見のワイン。あとは、オタク向き。それで、さらに需要減る・・・。在庫が・・・減らない・・・![]()
色々調べていると、ちょこっといいこと書いてありました![]()
フードペアリングからこのオレンジワインを見てみると・・・あーら不思議。ペアリングに特にルールはないと書かれています。
多くの白ワインは、個性の強い料理と合わせると、圧倒されてしまいますが、果汁に漬けこまれた色んな成分がワインにストラクチャーやフレーバー、酸味などを与えていて、負けないって。
個性的な料理にも合わせられるし、ベースは白ブドウだから、白ワイン由来のフレーバーも感じられるよねって。
わたしは興味本位で飲んでみたいですが、ほんとに、一緒に飲む人と場所を選ぶワインだわ、これ。
