二学期が始まった。
夏休み中事故にあうことも無く、元気な姿の子ども達と会えたことは嬉しいことだった。
マスク顔で全員の顔の表情が瞬時に見えないのが残念だが仕方ない。



コロナ禍で人との接触や学校行事が極度に制限された三年間。

振り返れば2020年2月27日 当時の安倍首相が突如3/2⇒4/4迄 小・中・高の全国一斉休校を独断で強行した。
学校は大混乱でここから学校は大きく変質した。
学年末の卒業関係の諸行事の中止や卒業式も入学式も簡素化した。


新学期・学校再開は6/1からだった。
クラスの児童を4分割した分散登校。
午前午後の二部授業で隔日登校になる。

担任は4回授業して全員が終わる。
給食を食べて下校させると次の児童が登校して給食を食べて授業が始まる。
担任は休む間もない。

今から思うと異常な事態だったし、教職員の勤務時間など何一つ配慮されなかった。
その年の一学期の終業式は8/7で二学期の始業式は8/25だった。
僅か二週間の夏休みだった。

 

植物教材の多い理科は、後追いで教科書や映像のみの授業しか出来なかった。
植物教材は観察が主になる。
種から芽を出させて葉やツル・茎など見て観察し記録する。

花も雄花・雌花などその都度観察することが一切奪われてしまった。

その時、教育を政策の道具にしか思ってなく、児童生徒の学ぶ楽しさや希望を奪い、学校現場を荒らして踏みにじり蔑ろにした安倍を憎んだ。
その安倍はもういない。




今年の夏は猛暑日が続いた。
日照りに近く朝水をやっても、植木鉢は夕方にはカラカラになっていた。
学校閉庁日もあり、水をやる職員もいなかった。






登校すると畑のひょうたんやヘチマ・ゴーヤなどは下のほうの葉は枯れており、辛うじて上の方に緑の葉を付けている状態だった。
10本植えたヘチマには実が2個だけしか付いてなく、5本植えたひょうたんには小さな実が1個。

同じく5本植えたゴーヤは、それなりに実を付けて観察も出来た。


アサガオはあちこちに種をまいておいたので、花も咲いて種も出来ているが、花粉の観察の時に数が揃っていないと困る。

朝に咲いたアサガオの花粉(雄しべ・雌しべ)を顕微鏡で見る。
次は翌日咲くツボミを開いて花粉(雄しべ・雌しべ)を見る。

受粉を学ぶのだが、開花した時既に受粉しており、ツボミの時は、受粉してないので違いも見る。
花とツボミの雄しべ・雌しべの長さも調べるなどいろいろある。






アサガオは必要なとき必要な数をそろえる大変さがあり、家でも育てている。
たくさん花を付ける宿根アサガオだ。
ヒルガオ科で大きくて紫色で「オーシャンブルー」とか「ラッキーブルー」と云われている品種だ。

たくさん咲くので今の時期は必要な数を準備できる。
種は出来ないが花粉の観察には最適である。






また、カボチャも雄花・雌花に観察用に植えた。




 

カマキリもよく出てきて、セミを食べる場面も見た。
子ども達に見せると驚き喜び興味を持つ。

先日の9/10 は中秋の名月。
晴れたので四年生はしっかりと見てくれたと思う。 
                                



<植物教材が好きな「デラシネ」>