3年生の理科の授業の最初は自然観察です。
晴れた日に校庭に出て色んな花や虫を観察しました。
とにかく色んな発見があり、しかも昆虫や植物が相手なので、子どもたちも私も楽しいです。
名前がわからない花は図鑑で調べました。
1番面白かったのは、ツマグロヒョウモンの幼虫です。
子どももこれには興味津々でした。
パンジーとビオラのところにツマグロヒョウモンの幼虫を見つけて、「先生、毛虫だ。毛虫だ」「きもちわるい」「かわいい」「キャー」と校庭で大騒ぎになりました。
私も最初何だかわからず、触らない方がいいと子どもに言っていたのですが、後で教室に帰って来てから、子どもが、「オレンジ色の蝶になるって大人の人が言っていた」と教えてくれました。
学校に来ていた先生ではない大人の人が教えてくれたとのこと。
家に帰ってインターネットで調べたら、その幼虫がツマグロヒョウモンという蝶の幼虫だとわかり、子どもに図鑑の写真を見せました。
「できたら教室で飼いたいんだけど、まだ準備ができていないからちょっと待っててね」と話したすぐ後の休み時間の終わり頃、木の枝に乗せたツマグロヒョウモンの幼虫を2匹早速子どもが教室に連れてきました。
「幼虫だけ連れてきても餌がなかったら死んじゃうでしょ。だから餌の準備ができてから持ってきてもいいよって言おうと思ってたのに。ちょっと待っててって言ったのに。何で今持ってくるの。それにもう授業始まっちゃうじゃん!」
と思わず言ってしまいました。
私は餌の準備ができてから幼虫を連れてこようと思っていたのです。
子どもからは、「だって先生さっき持ってきていいって言ったじゃん!」と言われました。
子どもって、自分に都合のいいように解釈して聞いているものなのだなぁとつくづく思いました。
でも蝶の幼虫を育てる気満々なのはいいことなので、3階から1階まで階段を子どもと一緒にまた降りて、急いで主事さんに花壇の花を少し教室に持っていっていいかどうか聞いて、植木鉢に移して教室に持って行って、教室で幼虫を育てることになりました。
他にも土の中にいたなんだかわからない幼虫も今子どもが飼っています。
なめくじをティッシュの上に置いて持ってきた子もいましたが、それは校庭に戻してくるように言いました。
そういえば、私が小学生の頃も、なめくじに塩をかけたりごきぶりの死骸を画用紙にボンドで付けて学校に持って行ったり大人になった今ではやらないようなことを色々やっていました。
ツマグロヒョウモンは、教室で大人気で、休み時間にはツマグロヒョウモンの周りに子どもが集まっています。虫眼鏡でも見ています。
ある日の授業中、一人の子が、「先生、幼虫が脱走してる」と言いました。
他の子も「えっ、本当だ」と反応。逃げてしまうのではないか、大丈夫なのかと思ったようです。
理科の授業でもなく、幼虫のことは授業に全く関係ないのですが、その子は1番後ろの席なので、教室の後ろにいる幼虫が気になって時々見ていたのかもしれません。
私の話が退屈だったのかもしれません。
その子のおかげで、授業が一時中断。
2匹とも餌を食べずに植木鉢の縁や段ボールのところをうろうろしていました。
次の日にサナギになったので、サナギになる場所を探していたのだと思います。
他の子も、授業中に私のところにノートなどを見せに来る途中に幼虫のところで立ち止まってよく見ていました。
そういうところは時代は変わっても子どもの変わらない姿ではないかと思います。
ゴールデンウィーク。
たくさんある心配事の一つは、サナギのことです。
月曜日は、離任式の後にすぐPTAの歓送迎会があり、その後に親睦会の歓送迎会がありました。
早く学校を出なければならなかったので、急いでサナギをどうにかしなければなりませんでした。
というのはサナギは虫かごに入っておらず、2匹のうちの1匹は植木鉢の受け皿の縁にぶら下がっていて、こんな低いところで羽化しようとしても、地面との間が狭すぎて羽を広げられない状況でした。
受け皿の下に段ボール箱を置いて高いところで羽が広げられるようにしました。
でも、その受け皿は、虫かごに入らなかったので、かぶせる網も準備できなかったので、羽化したら、教室の中でチョウになっているかもしれません。
もう1匹は段ボール箱のところでサナギになっていたので、サナギがついている部分の段ボールを切って虫かごに入れました。
警備の方に、事情を話して、わかるように大きく貼り紙もして、もし連休中に蝶になっていたら、逃がしてもらうようにお願いしました。
無事蝶になって欲しいですが、連休中には蝶にならないで欲しいです。
それにしても、このツマグロヒョウモン、育ててみると、かわいくもあり、ふしぎでもあり、一生懸命生きているんだなと思います。

校庭のパンジーのところにいた

教室に連れてきた2匹

サナギになろうとしている(昼間)。
一か所しか固定されていなくても、羽化する時に落ちないのか…

上の写真と同じ日の夜、サナギになった(白い点々がある)

白い点々がいつの間にか金色になっていた
<ツマグロヒョウモンの幼虫はかわいい>
晴れた日に校庭に出て色んな花や虫を観察しました。
とにかく色んな発見があり、しかも昆虫や植物が相手なので、子どもたちも私も楽しいです。
名前がわからない花は図鑑で調べました。
1番面白かったのは、ツマグロヒョウモンの幼虫です。
子どももこれには興味津々でした。
パンジーとビオラのところにツマグロヒョウモンの幼虫を見つけて、「先生、毛虫だ。毛虫だ」「きもちわるい」「かわいい」「キャー」と校庭で大騒ぎになりました。
私も最初何だかわからず、触らない方がいいと子どもに言っていたのですが、後で教室に帰って来てから、子どもが、「オレンジ色の蝶になるって大人の人が言っていた」と教えてくれました。
学校に来ていた先生ではない大人の人が教えてくれたとのこと。
家に帰ってインターネットで調べたら、その幼虫がツマグロヒョウモンという蝶の幼虫だとわかり、子どもに図鑑の写真を見せました。
「できたら教室で飼いたいんだけど、まだ準備ができていないからちょっと待っててね」と話したすぐ後の休み時間の終わり頃、木の枝に乗せたツマグロヒョウモンの幼虫を2匹早速子どもが教室に連れてきました。
「幼虫だけ連れてきても餌がなかったら死んじゃうでしょ。だから餌の準備ができてから持ってきてもいいよって言おうと思ってたのに。ちょっと待っててって言ったのに。何で今持ってくるの。それにもう授業始まっちゃうじゃん!」
と思わず言ってしまいました。
私は餌の準備ができてから幼虫を連れてこようと思っていたのです。
子どもからは、「だって先生さっき持ってきていいって言ったじゃん!」と言われました。
子どもって、自分に都合のいいように解釈して聞いているものなのだなぁとつくづく思いました。
でも蝶の幼虫を育てる気満々なのはいいことなので、3階から1階まで階段を子どもと一緒にまた降りて、急いで主事さんに花壇の花を少し教室に持っていっていいかどうか聞いて、植木鉢に移して教室に持って行って、教室で幼虫を育てることになりました。
他にも土の中にいたなんだかわからない幼虫も今子どもが飼っています。
なめくじをティッシュの上に置いて持ってきた子もいましたが、それは校庭に戻してくるように言いました。
そういえば、私が小学生の頃も、なめくじに塩をかけたりごきぶりの死骸を画用紙にボンドで付けて学校に持って行ったり大人になった今ではやらないようなことを色々やっていました。
ツマグロヒョウモンは、教室で大人気で、休み時間にはツマグロヒョウモンの周りに子どもが集まっています。虫眼鏡でも見ています。
ある日の授業中、一人の子が、「先生、幼虫が脱走してる」と言いました。
他の子も「えっ、本当だ」と反応。逃げてしまうのではないか、大丈夫なのかと思ったようです。
理科の授業でもなく、幼虫のことは授業に全く関係ないのですが、その子は1番後ろの席なので、教室の後ろにいる幼虫が気になって時々見ていたのかもしれません。
私の話が退屈だったのかもしれません。
その子のおかげで、授業が一時中断。
2匹とも餌を食べずに植木鉢の縁や段ボールのところをうろうろしていました。
次の日にサナギになったので、サナギになる場所を探していたのだと思います。
他の子も、授業中に私のところにノートなどを見せに来る途中に幼虫のところで立ち止まってよく見ていました。
そういうところは時代は変わっても子どもの変わらない姿ではないかと思います。
ゴールデンウィーク。
たくさんある心配事の一つは、サナギのことです。
月曜日は、離任式の後にすぐPTAの歓送迎会があり、その後に親睦会の歓送迎会がありました。
早く学校を出なければならなかったので、急いでサナギをどうにかしなければなりませんでした。
というのはサナギは虫かごに入っておらず、2匹のうちの1匹は植木鉢の受け皿の縁にぶら下がっていて、こんな低いところで羽化しようとしても、地面との間が狭すぎて羽を広げられない状況でした。
受け皿の下に段ボール箱を置いて高いところで羽が広げられるようにしました。
でも、その受け皿は、虫かごに入らなかったので、かぶせる網も準備できなかったので、羽化したら、教室の中でチョウになっているかもしれません。
もう1匹は段ボール箱のところでサナギになっていたので、サナギがついている部分の段ボールを切って虫かごに入れました。
警備の方に、事情を話して、わかるように大きく貼り紙もして、もし連休中に蝶になっていたら、逃がしてもらうようにお願いしました。
無事蝶になって欲しいですが、連休中には蝶にならないで欲しいです。
それにしても、このツマグロヒョウモン、育ててみると、かわいくもあり、ふしぎでもあり、一生懸命生きているんだなと思います。

校庭のパンジーのところにいた

教室に連れてきた2匹

サナギになろうとしている(昼間)。
一か所しか固定されていなくても、羽化する時に落ちないのか…

上の写真と同じ日の夜、サナギになった(白い点々がある)

白い点々がいつの間にか金色になっていた
<ツマグロヒョウモンの幼虫はかわいい>