初めて隅田川を東に渡った東部地区での大集会でした。

亀戸中央公園には正午前から続々と人が集まりだしました。
緑の多い公園には幾つものブースが立ち並び、様々な出店がありました。
深刻な汚染水漏れを伝えるもの、自主避難者の自立支援事業、六ヶ所や祝島の産直販売、各種反原発グッズ、沢田研二のCD、国鉄闘争 … 。

集会は2部に分けて行われました。
第1部では、福島・青森・東海村・柏崎刈羽・横須賀・福井等からの報告がありました。
そして第2部では、呼びかけ人の落合さんや大江ささん等の話と福島から避難した方の話や、泊・伊方・川内原発の報告がありました。
最後に呼びかけ人の一人である鎌田慧さんんが、ここ東部地区でこの集会が開かれた意義について語りました。
大杉栄が虐殺され、多くの朝鮮人が虐殺された地であることも指摘されました。
と同時に、果敢な労働運動が展開された由緒ある土地柄であることも強調されました。

台風による南からの湿った空気と真夏を思わせる気温が体を消耗させる天候でしたが、参加者は最後まで集会を貫徹しました。

午後3時過ぎにデモ行進が出発しました。
浅草コースと錦糸町コースの二手に分かれて「パレード」が始まりました。

私たち江戸川区教組は錦糸町コースの最前列で歩きました。
いつもの横断幕「全ての原発を廃炉に!」「再稼働は許さない!」と書かれたものを持って元気に歩きました。




土曜の午後、この辺りでは珍しいと思われる脱原発デモを見入る人々の目は、都心のそれとは違って見えました。
数こそ明治公園ほどではありませんでしたが、この下町で行った「さよなら原発」の集会&パレードは大きな意味があったと思います。

3車線の蔵前橋通りの左2車線を使った幅広いデモ行進は、久しぶりに解放感が味わえるのびのびしたものでした。
参加者は、厳しい内容のシュプレヒコールとは裏腹に、うだるような暑さの中でも笑顔を絶やさず叫び、歩きました。

唯一再稼動していた大飯原発3号機が定期点検のため停止した今、国内で運転している原発はゼロになりました。
このまま全ての原発の再稼働を許さない運動を継続しましょう。

学校関係者は、今日この日に学校公開等で出勤の者も少なくありませんでしたが、facebook等で参加する仲間もあったり気持ちはつながっていました。

オリンピック招致のためにはフクシマについても大ウソをついた安倍首相は、今後7年間どのような措置をとれるのでしょうか!?
景気が良くなるとうかれる一部の人々は、フクシマの現実をどう見ているのでしょうか?
「人権教育」を口うるさくもっともらしく語る学校関係者は、「福島の子どもたちの今」をどう学習させようとしているのでしょうか?
とにかく、「原発事故」なんて日常から吹っ飛んで消えている日本人が次第に増えてきている感じがします。
だからこそ、私たちこそ口うるさく原発のことを語り続けなければならないと思います。

江戸川区教組は引き続き強固に脱原発の教育実践と運動を展開します。




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