図書館も喫茶店もすぐに飽きてしまったので、本屋に行くことにした。

最近の書店は皆大型化している。
街の小さな地元の本屋さんは、資本のある大型店に既に駆逐されてしまった。
大型スーパーの進出で昔からの商店街が無くなったのと同じである。
 
夏休みなので、児童用書籍コーナーには、広くスペースをとってあり、長椅子もあり絨毯も敷いてあり、落ち着いて本が選べるようになっている。
なかなか良い。
 
昼間なので客層は、小学生や若い主婦層、それに我らの団塊世代の男性が目立つ。
人口の四分の一がこの世代なのだから、どこに行ってもいるのは当然なことである。
 
あっちこっちのコーナーを、気難しい表情で目当ての本を探すふりをして当てもなくふらつく。
本の表紙を眺めているだけでも、時代の動向が分かるので、これは気晴らしと頭の刺激にもなる。
今日はふらつくだけにしよう。

さて、次は何処に行けばいいのだ。
そうだ、大型電気店があった。
しばらく行ってなかったし、暇つぶしに行ってみようと・・・。
 
男はなぜか玩具を欲しがる。
私もその一人だ。
ワープロ・パソコン・携帯電話・デジカメとか、これまでも新しいものに飛びついてお金を使ってきた。
パソコンなどは、もうさして必要もないし買い替えることも無いと言い聞かせてきた。

しかし・・・だ。
さして必要でなくても、見ると欲しくなるのが、これまた新し物好きの団塊世代である。
自分は年を取ってはいないのだ。
若いのだ。
という証明に高価なモバイルパソコンが堪らなく欲しくなってしまうのである。

愚かにもこのモバイルPCコーナーに通うことひと月あまり。
迷いに迷い、PC雑誌で調べて検討して、ついに決断をしてしまった。
やっぱり買おう。
WiFiも何のことか覚えたし、設定も自分で出来そうだ。
何事も挑戦する気が大事だと言い聞かせる。

そして、一週間ほど前ついに買ってしまった。
Surfacc proを・・・・・。
液晶保護フィルムとマウス。
それにマグネット式キーボード。
高い買い物だった。

さあ、明日からこれを持って、喫茶店でカッコつけてブログでも書こう。
と思っていたのだが、設定の不親切さに悪戦苦闘の日々が待ち受け、大変なことになってしまうのだった。   
(続く)