昨日、8月6日は広島に人類史上初めて人の住んでいる街に原子爆弾が投下された日です。
アメリカ軍の手によって…。
そして、3日後の8月9日には長崎にも投下。
アジアを中心に広く環太平洋一帯を侵略した旧日本軍の犯罪性は隠し覆うことができませんが、近代兵器を開発し戦争への道を推進しようとしていたアメリカも厳しく糾弾されなければなりません。
例えどんな理由をつけようと、この二発の原爆投下は永遠に許されざる出来事です。
この戦争犯罪以降、人類は放射能という目には見えない生命破壊物質の存在を認識することになりました。
この時点で「核」は人類と共存出来ないことが明らかになったはずです。
しかし、その後の核を巡っての考え方が、資本主義か社会主義かとか戦争使用か平和利用かなどと対立させて論争された時もありました。
今、思うに全く不毛なナンセンス極まる論争でした。
日本においても「革新」と言われる党派がこれに与したこともありました。
いわゆる社会主義国でも核兵器を保持したし、「原発」も認めたりしました。
しかし、私たちはどんなことがあっても「核」の存在を認めてはなりません。
東海村で日本初の商業用原発が運転開始されたり、敦賀市で夢の核燃料サイクルとして高速増殖炉が設置された時、どれだけの人々がヒロシマ・ナガサキを想起したのでしょうか?
原発マネーが転がりこめばよかったのでしょうか?
日本もこれでアメリカを始めとした科学技術先進国の仲間入りと歓迎したのでしょうか…。
少なくとも私たち日教組に結集する者たちは、「教え子を再び戦場に送らない」と決意を新たにした以上、戦争につながったり生命を脅かすものには断固として反対してきました。
これは、3・11事故があってもなくても同じですが、私たちが最も危惧していた事故が現実化した今、今まで以上に反核の運動を強めなければと考えています。

昨日の「反核キャンドルデモ」は100名余りの参加者でしたが、この歴史的な8月6日に日本のみならず世界中から核を追放しようと呼びかけたことに大きな意義を持たせたいと考えます。
地球上の全ての核兵器を廃絶しよう!
人類と共存できない原発を全て廃炉にしよう!
そのための手順を明らかにし、原発再稼働なんて絶対許しません!
世界の良識ある多くの人々と連帯して「核」を廃絶する道を探ります。
<すばる>