現地からの速報です。

江戸川区教組は今年も福島県を中心にして3・11被災地のフィールドや現地教組やNPOなどの協力を得て学習をしています。

昨日は、白石市のアウシュビッツ博物館の見学を皮切りに、宿泊地の飯坂温泉で福島県教組の書記長のお話を伺いました。

「フクシマの現状と生きるための学び」というテーマで、「被災地を中心とする学校の状況と放射能の影響下に
おける教育」について報告があり、質疑応答を交わしました。

例えば、児童・生徒数が減少する中で教員定数の現状を確保するための苦しい戦いや、未だに放射線量が高い周辺の中で部分的に除染された学校に通学する子どもたち。
現地とは遠く離れた仮設校舎で複数の学校が同居しての授業。
震災関連死が止むことなく続いていること。
今年の3月末現在で何と1383人に及んでいる事実。
「原発関連で亡くなった人はいない」などと、よくも言えたものだ!

今日は、相馬市で未だに本格操業ができない漁師さんや水産加工業の方々の話を伺いました。
獲れる魚は放射線汚染されており、先の見えない準備期間が長く続いている中でも北海道あたりから魚を仕入れ、新たな商品開発を試みている若者たちの前向きで明るい姿勢を垣間見ることができました。

新地町では、駅や線路が悉く破壊され集落ごと津波に飲み込まれてしまった中でも、代替地への集団入居が始まりつつある現状などを見聞できました。
中でも、新しい街を作るために子どもやお年寄りなども含めたワークショップを何度も開いて計画を作ってきた話は印象に残りました。

宮城県の亘理町では、津波で完全に破壊された地域を防潮林再生プロジェクト「わたりグリーンベルトプロジェクト」が切り開こうとしている現実を見聞しました。

そして、今、夜の部として各自が持ち寄ったレポートを提案して討論しています。
昨夜に続くものですが、一つの提案があると次々と討論が続き、時間が足らない状態です。

後日、あらためて報告ができると思います。


<夏季合宿参加者>