本日、参議院選挙が行われました。
メディアからは、現時点で与党の圧勝が伝えられています。
このメディアに関して、今回も選挙に如何に作用したか批判的に論評した投稿がありました。
時間的なズレがあることを承知で、ここに以下のとおり掲載させていただきます。



参議院選挙の投票が、いよいよ今日になった。

投票率の低さが懸念され、投票率のアップのための様々な取り組みや工夫が新聞やTV等で紹介されてきた。

若者の投票率が低いということで、大学生を活用した投票行為のキャンペーンや、割り箸袋に投票日をかいて棄権を防止する方法や期日前投票の呼びかけ、地方でも投票率の最下位の町や市なども汚名返上のために何らかの取り組みをしていたところもあった。
今回はマスメディアも投票率アップのために、それなりに努力していたように思う。
事実期日前投票は、前回の参議院選挙よりも多かったと報道されている。
 
しかし、投票率の低下の原因は何処にあるのだろうか。
政治に無関心だけなのか。
誰に投票しても同じで何も変わらないからなのか。
投票行為をしても、自分の一票がどれだけの効力を持っているのか確信出来ないからか。
当選しそうもない人を選んでも、意味がないからなのか。
いろいろなことが考えられる。
 
確かに今回の参議院選挙は、民主党が政権をとった時の、政治を自分たちの手で変えようと云う熱気は何も感じられない。
投票率の低下は、冷め切って諦め切ったような多くの「国民の声無き声」としても受け止められる。
マスメディアが投票率アップを云うなら、60%台ならどこの政党は何議席とか、80%台で政権が代わるとかそういうシュミレーションを公表すれば、投票行為にも弾みがつくと思うのだが・・・。
 
マスメディアは世論調査なるものを頻繁に行う。

労働者の殆どが働いている日中、固定電話に用意された誘導質問に答えさせる。
そんな調査に時間をかけて応えられる人は、自宅営業か無職の人か職種が限られている。
昼間働いている人たちがいる会社や役所、工場とか農業・漁業・サービス業など調査対象に公平性を持たせるべきである。

調査人数も3000~5000人程度で、あたかも国民全体の意識であるかのように報道する。
調査項目も自社の都合の良いようなものに作られている。

そして、投票行為が全く行われていない時から、自民が全区で圧勝とか民主惨敗とか最もらしく、連日のように新聞に書き立てTVでしつこく放映する。
この不公平極まりない世論調査や報道が、投票行為を諦めさせている原因である。

結果がわかっているのに、勝てそうもない候補者に入れようとする人は多くいない。
世論調査として報道するなら地方別に行い、業種別と年齢や調査人数も10万人単位で行うべきである。

また、出口調査による選挙速報ということも、選挙という物をつまらなくさせている原因である。

開票しないうちから、投票時間が終わった瞬間から、各政党の予想当選人数が報道され、万歳を叫んでいる選挙事務所を放映する。
これは、一票を投じた国民を馬鹿にしていることにならないのか。
少なくとも、開票率が70%を超えてから報道すべきと思う。

例えば、開票率が5%~10%ごとに報道すれば、見ている人も一喜一憂し選挙番組も楽しみながら見ることも出来るのである。
8時になった途端に勝った負けたと、結果が分かる選挙などつまらない限りである。

選挙報道をしっかり見たいとは思わないが、マスメディアの予想がひっくり返るような楽しみが出てこないか、少しは期待しているのだが・・・・。
 
ところで、あなたは投票に行きましたか?