
7月5日タワーホール船堀402会議室において、江戸川区教職員組合7月教研が学期末の忙しい時にもかかわらず行われ、大勢の組合員やOBの皆さんの参加で成功裡に終えることができました。
今回の教研は長年にわたり市民運動を進めてこられた、元流山市市議会議員の日下部信雄さんを講師にして、今危機的な状況にある“日本国憲法”について、市民運動を進めてこられた日下部さんからの問題提起や参加者の問題意識を交えた討論を中心に行なわれました。
冒頭、日下部さんからは自己紹介を兼ね、市議会議員時代の活動や小学校低学年に教えられた現憲法の話を、まだ記憶に残っている新鮮さとともにお話してくれました。
そして自民党の「日本国憲法改正草案」について、現憲法との対照表も用意して下さり、問題提起をしてくれました。
国家主義的内容が随所に散りばめられ、権力者が都合の良いように国民を縛り付けているものであるけれども、 特に憲法前文の第一行目、現憲法が「日本国民は、・・・」となっているのに対して自民党の憲法草案では「日本国は、・・・」となっていることだけとっても、憲法の持つ立憲主義が消え去り、憲法の体をなしていないと強く言われていました。
また参加者からの、大手新聞やテレビなどのマスコミが権力に迎合して、ジャーナリズムとは言えなくなっている状況や国防軍とは言っているが徴兵制のことなどは一切言っていない。
また戦争の悲惨さや残酷さをリアルに教えることが難しい状況などが意見として出され、論議を深めることができました。
毎日の暮らしの中で“憲法”のことはほとんど考えもしない、今あることが当たり前のようになっていることが、逆に大切なことなんだと再認識させられた教研でした。
その後、講師の方も交えて交流会で更に盛り上がり明日への活力となりました。