教育問題の中でいじめが取り上げられることが多々あります。

ここで考えてみたいことがあります。
それは、「学校が『悪い』から、家庭が『悪い』から、子ども間にいじめが起きるのだろうか。」という問題についてであります。

いつもいつもいじめ問題は学校の責任にされ、また家庭教育の責任とされてきたのは誰もが知るところです。
学校が、家庭が悪いからいじめが起きる。
だから、学校にはそのようなことが起こらないように「より管理」を強め、家庭には「『いじめなんてダメ』、保護者は子ども達にちゃんと指導せよ。」というメッセージを送り続けてきました。

しかしこれは、ただ単に文科省が責任を取らなくて済むようにするための方策なのです。
社会に、地域社会の中に、職場に、学校現場の中に、どんなにいじめが存在したとしてもお構いなしなのです。先ほどのメッセージさえ出しておけば、彼らの責任は回避することが出来るのですから。
「いつも言ってるでしょ、『いじめはいけない』って・・・」と。
「ですから、私たちはそんなことが起こらないようにいつも広く国民に呼びかけてきたところです。」と。

こんなことを繰り返してきたのが今の日本というところなのです。
政治家がこんなもっともらしいことを言い、そして文部省が言い、文部科学省によって「国家によるいじめ」は隠蔽され、目の前の事象だけに注目を集めるようにしてきたのです!
そう、間違いなく今の政権を担っている自民党がそれこそ間違いなく、長年にわたって繰り返してきたという事実があります。

そして今、またもや、騙されようとしています、日本に住む人々は。

教育基本法が改悪されたことを未だ知らないまま、いや、知っているにせよ、まるで何事もなかったかのように日々の生活を送っているのではないのでしょうか。
47教育基本法はもうすでにないのです。
今あるのは、「改悪された教育基本法」なのですから。

昨年15年ぶりに年間自死者3万人をようやく下回ることが出来たことを先日マスコミが取り上げていました。自死者3万人の大台を超えた時の総理大臣はいったい誰だったのでしょうか?
そして、その後この状況が続いた背景は?

3年前政権が変わり、「物から人へ」というこれまでの自民党政権と正反対のキャッチフレーズで旋風を巻き起こした民主党。
少子高齢化の進む中、子どもは「社会の宝」という位置付けでどの子どもも同じスタートラインに立つことが出来るよう、子ども手当や高校無償化など格差社会の是正に向けて政策を進めてきたのは事実です。

その結果として、途中不幸にも東日本大震災という巨大災害に見舞われたにもかかわらず、これまで成し得なかった、まずは3万人を下回ることに成功したのです。
これは、マスコミ報道であまり取り上げられていないことではありますが、「民主党政権に変わったから」できたことなのではないでしょうか!
そしてまた、民主党の大切にしようとした視点があり、先ほど述べた政策に取り組んだことによって芽が出たのではないでしょうか!!
長年の自民党の政治から脱却し、すぐさま成果を出すなんて無理なことと思われます。
しかし、民主党は困難を極める中、取り組んだ成果であると言えましょう。
これは大いに評価すべきところです。

新自由主義政策を振り回し、規制緩和、民営化に邁進してきたのは一体どこのどいつでしょうか?!
それこそ、小泉であり、安倍であり、そして、政府自民党なのであります。

このことをこの国の人はもう忘れてしまったのでしょうか?

彼らが強いもの、力のあるものだけが生き残れるという弱肉強食の社会にまたもや後戻りさせようとしているのです。
人々が平和に安心して暮らすことのできない社会に変えようとしていることになぜ気がつかないのでしょうか?
そしてまた、人々は「アベノミクスなどというまやかし」で再び安倍にだまされつつあります。
安倍の言う「日本再生」とは国民の9割を「江戸時代における農民政策としての『活かさず、殺さず』、文句を言わず、黙って働く機械の部分品としての存在」にしようという絶対認めることのできない画策なのです。

これが日本再生の正体です。

これからは憲法を変え、軍備を持ってアメリカのお先棒かつぎをしつつ世界に繰り出そうというのが、「日本再生」なのです。
繰り返えさせて良いのでしょうか?!
こんな奴を支持する有権者はいったい何を考えているのでしょうか?
また68年前に戻ることをどうして許すのでしょうか???不思議でなりません!!                       




<暗黒の社会には戻りたくありません>