「過去に目を閉ざす者は、結局のところ現在にも目を閉ざす。」

昨年暮れの総選挙でぼろ勝ちした自民党は「安倍」という最も危険な輩を総裁に据え、彼らの最大の目標である憲法改悪に向けての布石を着々と打っているところである。

アベノミクスというまやかしの仮面を付け、同じ穴のムジナである日銀総裁を引っ張ってきて近視眼的な展望のない、同じ過ちを平気で繰り返えそうとしている。

そして国民にまたもや幻想を持たせる。
「私がやればこんなにも株価は上がり、円安となり、企業はもうかる。」と。
これにより、労働者の賃金は上がり、人々の生活はよくなるという誇大広告に皆、騙されるのである。

なぜ、こんな見え透いた嘘にいとも簡単に騙されてしまうのだろうか?
騙されていることをどうしてわかろうとしないのだろうか?
不思議だ!

このままいけば必ず物価は上がる。
自動車産業はもうかる。

テレビ、新聞は叫び続ける。
「アベノミクス効果で1ドル78円だったのが、この5カ月で100円を突破しました。」
「景気は良くなってきています。」
「デパートでは高額な商品の購入が増しています。」

人々はこれを見聞きして自分自身の財布はこれまでと変わらず、軽いままなのにもかかわらず、「景気が良くなって、良かった。良かった。」
「めでたし、めでたし。」
と納得してしまう。

今を、自民党は憲法を改悪するための「最後のハードル」と位置付け、今度の参議院選挙、その前哨戦である都議会選挙での勝利を虎視耽々と狙っている。

安倍氏は外交戦略などと言いつつ、話題作りのために中東を訪問し、原発の売り込みを図ったり、何とイスタンブールでは猪瀬東京都知事のしりぬぐいをしたり、東京の為に、日本の為に頑張っていることをことさら強調する為のパフォーマンスに没頭している。

また、4月28日「主権回復の日」を祝う式典を「沖縄なんて知らないよ」とでも言うかのようにシャーシャーと開催してしまう。
何と感性の乏しい人なのであろうか!こんな人が日本の内閣総理大臣。

そして、この式典に嫌がる天皇、皇后を無理やり参加させ、舞台中央に座らせて晒し者にするこの感覚のなさ。79歳になる人、二人とももう十分高齢者なのにもかかわらずこの仕打ち。
どんな気持ちでその場にいたであろうか。
きっと早く終わることだけを願っていたに違いない。
沖縄の人たちのことを思いながら。

そして、最後に会場からの掛け声「天皇陛下、万歳」。
これに天皇と同じく壇上にいた安倍氏もすかさず手を挙げたという。
何と言う時代錯誤。
大日本帝国憲法下でもあるまいに・・・この式典は江戸城での一般参賀ではない。
政府主催の公式行事なのだ。
天皇もさぞ驚いたことであろう。

「安倍」という人、破廉恥極まりない輩だと言わざるを得ない。

5月5日子どもの日。
選挙パフォーマンスの出汁に長島氏と松井氏に国民栄誉賞を与えるセレモニー実施。
自分は第96代内閣総理大臣と言い張りながら、日本国憲法「第96条の改悪」を国民にPRする。
参議院選挙に向けて「96」を脳裏に焼きつかせる作戦だ。

「96」と言ったら、「安倍」。
「安倍」と言ったら、「自民党」。
こんな姑息な手段を使っても、どんなことをしてでも、安倍氏は勝ちたいのだ。
憲法を改悪する為に。

突然、安倍氏の特使として飯島氏がピョンヤンへ行く。
拉致問題に解決に向けてと。
これなどは全く道理が通ったものでなく、韓国やアメリカに知らせることなく、独自行動を取ったという。
陰で隠れてこそこそという感じで、如何にも悪同志がお天道様に見られないよう行動するさまが思い出される。
といっても、先方は分断を狙っているようだから、飯島氏が行くや否や大々的に報道したということだ。

先日の朝鮮総連ビルの売却に関する融資を不調に終わらせたこと。
あの寺の坊さんにやらせてはならない。
この問題を拉致問題とも絡め、方向性を掴み、国民の支持を集めるのだからと。
そして、参議院選挙も自民党に投票させるのだからと。

日本がアジアに対して行った極悪非道なことの数々、もう68年経ったから知らないよという姿勢に大きな問題を感じる。
現憲法をあんなおかしな草案(まるで大日本帝国憲法のようなもの)にしようと考えている自民党は「どうかしている」と思わざるを得ない。

やっぱり「過去に目を閉ざす者は、結局のところ現在にも目を閉ざす」んだなあ。
噛みしめたい、この言葉。                



<歴史は繰り返す!?>